便秘の人はヴァータ性? 怒りやすい人はピッタ性? それぞれの頭痛の原因と対処法
インドの伝統医療であるアーユルヴェーダには、約5000年前からQOL(クオリティオブライフ)を上げるための方法が数多く言い伝えられています。不調に対しても、その場しのぎの対処法だけではなく、根本的に改善するための働きかけであるという点でもとても有意義であり、現代のライフスタイルに取り入れたい知恵が満載です。今回は、前回に引き続き「頭痛」がテーマです。ヴァータ・ピッタ・カパ性の3つのタイプの頭痛の中から、「ヴァータ性とピッタ性の頭痛について」 深掘り。症状の傾向と対処法についてお聞きしました。
INDEX
反対の性質を取り込むことで症状は解決できることが多い
―前回、頭痛にはヴァータ・ピッタ・カパ性の3つのタイプに分けられることがわかりました。今回はヴァータ性とピッタ性の頭痛について詳しく教えてもらえればと思います。
MOTOKO:ヴァータ性頭痛からお話ししますね。夕方日暮れ時から夜にかけて痛くなり、締め付けられるような痛みを伴います。寝不足、長距離移動、喋りすぎ、興奮状態の時に痛みが悪化する傾向もありますね。
―ヴァータ性頭痛の具体的な対処法は?
MOTOKO:とにかく“温める”と“包む”がいちばんです。ヴァータの強い性質として“動く”“冷たい”があるんですね。動いているから止める、冷たいから温める。反対の性質を取り込むことによって、頭痛は緩和します。ヴァータ性の頭痛の人で、痛くなったらハチマキを巻くという人もいました。ただハチマキを巻いて外出はできないと思うので、ちょっときつめの帽子を被るのもいいですね。お腹や首を温めるのもいいですよ。
―お腹を温めるのもいいんですね。
MOTOKO:お腹を温めると腸を温めることになるんですよね。ヴァータの主要部位である腸を温めると、頭の痛みは緩和します。だから白湯を飲む、冷たいものを食べすぎないのもいいですね。“動く”が加わると症状は悪化するので。風に当たりすぎもよくないですよ。
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