VEDAの処方箋 連載 by 橋本範子

意外と現代人に最も多い頭痛がこれ! カパ性頭痛とアーマ性頭痛の原因と対処法

インドの伝統医療であるアーユルヴェーダには、約5000年前からQOL(クオリティオブライフ)を上げるための方法が数多く言い伝えられています。不調に対しても、その場しのぎの対処法だけではなく、根本的に改善するための働きかけであるという点でもとても有意義であり、現代のライフスタイルに取り入れたい知恵が満載です。今回は「カパ性とアーマ性の頭痛について」深掘り 。症状の傾向と対策についてお聞きしました。

 

カパ性頭痛は“自分を律する”ことが大事

 

―前回は「ヴァータ性とピッタ性の頭痛について」詳しく教えていただきました。今回は「カパ性とアーマ性頭痛について」お伺いします。

 

MOTOKO:痛みはなくても 寝起きに頭がだる重いな、頭がすっきりしないという感覚があれば、カパ性の頭痛です。頭が痛いという感覚がないので、自覚しづらいのも特徴。このタイプの人は、とにかく惰眠が多すぎるんですよね。それから運動不足でダラダラして行動しない。家に引きこもる。同じことをずっとやり続ける。生活リズムにも変化を求めない。私もカパが強いので、気をつけないと24時間ベッドでゴロゴロするタイプ(笑)。頭が痛いとまではいかなくとも、頭がぼわーんとしたり、浮腫んだ感じや、膨張感、布に巻かれた感覚になる人は多いと思います。

 

―ピッタ性頭痛の人とは真逆の性質ですね。

 

MOTOKO:毎日忙しく生活している人は、このタイプにはならないですね。デスクワークの方に多く、運動が足りていないわりに食べすぎている、特に糖質や小麦粉、炭水化物の取りすぎで体を冷やしている人に多いです。二度寝する人とかもそう。これをやり続けているとどんどん行動力を失っていき、ひらめき力や集中力も落ちていきます。 人からの誘いにも「私はいいや。明日早いから」と言い訳が増える。カパの性質が強い人ほど運動やアクティブに行動することが、いちばんの薬。ただそれが嫌いな人がほとんどなんです。すごく安定感があって、落ち着いているというよい性質でもあるんですけどね。

 

―カパ性頭痛の具体的な対策は?

 

MOTOKO:睡眠の量を減らすことです。毎日ゴロゴロしていたら神経も疲れていないはず。それなのに8〜9時間も寝ている。「明日は朝が早くないからロングスリープできる!」って日の前夜のワクワク感ったらないのはわかるんですけど(笑)。ただそういう人ほど、翌日の午前中に予定を入れて動いたほうが調子がいいんです 。

 

―せいぜい“いつもより1時間長く寝られる”くらいの睡眠がいいんでしょうか。

 

MOTOKO:そうですね。“ちょっと自分を律せられる楽しい予定を入れる”のがいいと思います。自分に刺激を与えてあげましょう。

 

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橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。