PMS/生理 by 木川誠子

子宮頸がんだと診断されて「そうだよね……」と納得するほど、健康に無頓着だった

モデルとしてメディアやSNSなどで活躍し、起業家・経営者としても医療美容クリニックなどを展開。枠にとらわれることなくさまざまなシーンで活躍を広げているくりえみさんは、心身ともに過酷な状況だったアイドル時代に子宮頸がんだと診断されました。

そのことがきっかけとなり、自身の健康課題に向き合うようになったそう。子宮頸がんと診断された経緯やその後をはじめ、くりえみさんの健康課題についての体験を赤裸々に語っていただきました。全3回に渡りお届けします。

忙しいを理由にして検診を後回しにしていた

私が子宮頸がんだと診断されたのは、アイドルをしていた22歳の頃。もともと生理が重かったんですが、当時は我慢するのが普通だと思ってたんです。だから、症状があることをあまり重く受け止めてなかったし、時間がないことを理由に婦人科に行くことはなくて。

ただ、貧血で倒れることはけっこうありました。ライブ中に倒れることもあったり、生理2日目とかは情緒も不安定でずっと泣いてたり……。そんな私を見てたマネージャーさんが「これでは仕事にならない!」と思ったみたいで婦人科を受診することになりました。

アイドル時代。くま耳と手袋でコスプレ中。

改めて調べてもらったら子宮頸がんになる一歩手前の段階「子宮頸部高度異形成」で、まだ悪性ではない、と。検査がもっと遅かったら進行していて手遅れになっていたかもしれないと思うとよかったんだけど、どこかで「子宮頸がんになりそうな状態です」と言われたことに納得している自分もいて。それくらい自分の身体のことには無頓着だったんです。

子宮頸がんは遊んでる人がなるって聞いたことがあって、今は間違った知識だと分かるんですが、当時は無知だったし、自分の暮らしや健康状態を気にしてなんていられない状況。だから、本当なのか嘘なのかわからないような話を聞いても、その話が本当かどうかということよりも、自分の生活スタイルを考えると「病気になるよね」っていう気持ちがありました。

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)