VEDAの処方箋 PMS/生理 連載 by 富田 暁子

次の生理が楽になる「生理最初の3日間の過ごし方」

インドの伝統医療であるアーユルヴェーダには、約5000年前からQOL(クオリティオブライフ)をあげるための方法が数多く言い伝えられています。不調に対しても、その場しのぎの対処法だけではなく、根本的に改善するための働きかけであるという点でもとても有意義であり、現代のライフスタイルに取り入れたい知恵が満載です。

そこで、アーユルヴェーダ沼にハマり絶賛学びを深め中の編集長・富田が、アーユルヴェーダ専門家・MOTOKOさんをお招きして、生理に関するお悩みにアプローチする、目から鱗な5か条をお教えいただきました。

生理中の特に経血の多い3日間をどう過ごすかで、次のPMSが変わる

富田:先日、MOTOKOさんが「アーユルヴェーダには女性のQOLをあげるアイディアがたくさんあります」とTwitterでつぶやいてらっしゃるのを拝見しました。

MOTOKOさん:アーユルヴェーダには育児学という分野があるんです。西洋医学だったら小児科、産婦人科、婦人科と分かれているじゃないですか。妊娠するまでは婦人科、赤ちゃんを産んだら産婦人科、子供の具合が悪いなら小児科に行きますよね。

でも、これを丸っとひとつにまとめて考えているのが、アーユルヴェーダの好きなところで、例えば、赤ちゃんが夜癇癪を起こした時には、小児科へ行くじゃないですか。ただ、診察してみても、どこにエラーがあるかわからない。それは、実はお母さんの母乳の質が落ちていて、癇癪を起こしているということもありえるんです。

なので、小児科を切り離して考える方がアーユルヴェーダでは不自然で、女性の生理が始まってから、赤ちゃんを産むために、どんな畑作りをする? どんな風に育てる? どんな風に産褥期(さんじょくき※)を回復する? そして更年期をどう健やかに過ごす? という風に、女性に関わる全てを網羅しているんです。


富田:アーユルヴェーダでは、幼児の不調も女性の不調もワンストップで考えているんですね。

MOTOKOさん:アーユルヴェーダの古典書にこういう書かれ方はしていないんですが、生理は女性だけに与えられた神様からの特別なギフトだと思っています。毎月1回、自らの臓器からいらないものを血液として出すという、医療行為レベルのデトックスを自らするってすごいことですよね。

富田:実際に、経血と一緒に体にとって良くないものが一緒に流れ出ているんですか?

MOTOKOさん:そうですね、毎月経血の姿形って違いますよね?

富田:確かに、赤黒い時もあるし、鮮やかな時もあったり、サラサラしてたり、ドロッとしてたりその時によって違いますね。

MOTOKOさん:日常生活の中でどれくらいホルモンや肉体に負荷をかけているのかで、生理のあらわれ方が違ってくるんです。アーユルヴェーダでは、生理中の特に経血の多い3日間をどう過ごすかで、次のPMSが変わると言われています。

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富田 暁子
フェッムテックtv編集長/上智大学在学中より編集プロダクションに所属。その後出版社勤務を経て、フリーエディター&ライターとして独立。ファッション誌を中心に書籍、WEB媒体など幅広い分野の編集、ライティングに携わる。一方、ヨガとの出会いが転機となり、ヘルスケア、メンタルケアについて学ぶ。現代女性が抱える心と体の不調を緩和する手助をするべく、本サイト編集長に就任。YOGA VINYASA FLOW TT200/ヨガニドラガイド/アーユルヴェーダ・ヘルスアドバイザー。instagram:@akk_tmt