フェムテック/ケア by 木川誠子

セルフラブとは自分を分解して見つけ出すこと。よりよくなるために頑張ることは自己肯定感は別のエネルギーだって知ってた?

最近は、『セルフラブ』というキーワードに触れる機会が増えていますよね。その言葉の解釈や使い方はいろいろ。だからこそ、「セルフラブって何?」と疑問を抱いたり、「セルフラブが分からない」と不安を感じることがあるかもしれません。「セルフラブは健康的な自己愛なんですよ」と教えてくれたのは、セルフラブをカルチャーにするための活動を行い、セルフラブ入門ガイドウェビナーを開催するMutsumi Leeさん。

セルフラブは生きていくために必要なエネルギー

「私自身も、もともとセルフラブがないことに気が付いていなかったんです。子どもの頃から自分自身でいることで生きにくさを感じていたり、違和感を抱えていました。理想の自分とそうではない自分、プライドが高いのにまったく自信がなかったり……。そういう状態になっているのはなぜなんだろうという問いを繰り返してきました。

自問自答を繰り返して模索していく中で、ついに自分を愛せるようになりました。その時、セルフラブの存在を知り、本を読んだり心理学を学んで、健康的な自己愛という考えに出会い、これがセルフラブだと実感しました。

セルフラブは、人間が健康的に生きていくために必要なエネルギー。食事から必要な栄養分を摂取するのと同じ感覚です。健康的な食事に関しては必要だという認識があり、調べれば簡単に情報が得られますが、セルフラブに関してはほとんどありません。理解しにくい部分もありますし、ひとりひとり考え方、受け取り方が異なるため、簡単に取り入れてみましょうとはならないですよね。

ただ、自分は自分でいいのだというセルフラブを得ると、人間関係や仕事など、物理的なことは何も変わっていないけれど、見える世界が一変します。生きるための本質的なエネルギーが何なのかということが腑に落ちて、生きるために必要なエネルギーだという考えがセルフラブのベースにあります」

なんとなく苦しいと思う“なんとなく”の理由を見つける

「セルフラブは自分を知ることが大切だと考えています。私は運良くセルフラブを得ることができましたが、その方法は多くの人に当てはまることではありません。ただ、誰しもに共通して言えることは“知らないことの恐怖はものすごく大きい”ということ。

例えば、(A)と(B)という場所があり、どちらも突然停電したとします。(A)ではものすごく恐怖を感じて、(B)は停電による不便はあるけど(A)ほどは怖くはありません。その場合の物理的な条件の違いはなんでしょうという話を良くします。

その答えは、その場所のことをよく知っているかどうかです。例えば、家にいた時(B)に停電が起きたら不便ではあっても、ものすごく恐怖を感じることはないですよね。でも、知らない場所、慣れていない場所(A)で停電が起こると、その場所のことを把握していないがためにいろんなことを想像して恐怖が大きくなると思います。このことを自分自身に置き換えると、自分自身を知っているか、知らないかで恐怖の大きさは違ってきます。

日々過ごしていく中で、なんとなく苦しい、なんとなくつらい、なんとなく嫌だといったことは感じると思います。そのなんとなくの部分をしっかり見つめ、深く掘り下げて自分の中の暗闇を知ることが、生きづらさや不安などを軽減してくれるんです。

なんとなく嫌だと思ったら、なぜそこで嫌だと思ったんだろうと考えていくと、仕事のやり方に満足してなかった後悔かもしれないし、上司の言い方が嫌だったのかもしれないし、もっと深掘りしていくと、その言い方はもしかしたら子供の頃に先生や両親に言われて嫌だったからかもしれないし……と、どんどん分解していくことができます。

その分解作業は、楽しい、嬉しいといった状況の時もやってみてほしいです。そうすると自分の中にある、知らなかった自分を見つけ出していくことにつながります。つまり自分の中に潜っていく行為がセルフラブにはとても大切なんです」

1 2
1 2

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

木川誠子
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。