フェムコト 連載 by 橋本範子

“自分の人生を生きる”ことは、社会問題や世界平和へと繋がっている

風の時代は“自分のことは自分で責任をもつ”のが重要

 

フェムテックtv:子育てについてもお聞きしたいです。山﨑さんは1児の母としてお子さんを育てられていますよね。

 

山﨑さん:娘は小学2年生ですが、学校にはほとんど行っていません。その道を選んだのは本人の意思ですが、一度決めたからといってずっと同じ道を進む必要もないので、できるだけ本人の気持ちに耳を傾け、なるべく彼女の世界が広がることに協力できたらいいなと感じています。何事も「タイミングを待つ」というのは大事だな、と子育て以外でもよく感じています。

 

「昨年のお正月には、沖縄の竹富島へ娘と娘の友だちと遊びに行きました。子どもたちは魂レベルでは大先輩。いつも気づきをもらっています」

 

フェムテックtv:子どもが不登校で悩んでいる親も多いかと思います。

 

山﨑さん:「不登校であることがバレるのが嫌で、平日の日中は子どもと外を歩けない」という方もいるようですね。学校へ行かないことは恥ずかしいことでも何でもないですし、私としては勇気のいる選択をした子どもを応援する立場でいたいです。私は子どもがやりたいようにやるのがいちばんだし、それを大人が自分の経験値の上だけで判断したり、邪魔しなければいいんじゃないかなと思っています。

 

フェムテックtv:子どもも大人も自分に素直であることは、すごく大事なことだと思いました。

 

「世界最高峰のウェルビーイング施設ということで、視察も兼ねてタイのホアヒンにある『チバソム』を訪ねました」 

 

山﨑さん:心に素直になると、キラキラと若返ります。ひとりが若返ると、その周囲で“集団若返り現象”が起こるんですよ。面白いですよね(笑)。それと同時に、ひとりひとりの個性が際立つ。「本当はこういう素質だったよね」という本来の部分が出てくるんです。そうじゃなかったときは、没個性。どこにでもいそうな人。“自分に戻る”ことで、その人の名前や存在感は驚くほど際立ってくるんです。

 

フェムテックtv:自分らしく個性を際立たせれば若返るなんて素晴らしい世界線ですね。でも、簡単なようで実は「自分らしくある」って難しかったりしますよね。

 

山﨑さん:だから私は、通称“魂のジム”とも呼ばれる都心型リトリート施設『QUANTA』の拠点を世界中につくりたいと思っています。こういう活動をしていると、国境に関係なく、言語は通じなくても、話が通じる感覚があるんですよね。その感覚やバイブスで繋がれる広がりを、もっと増やしていけたらと思います。今は風の時代。自分のことに責任をもつ、自立が重要です。それこそ自分に還るというプロセスは、誰かに代わってもらうことも、外注することもできない。自分で気づいていくしか道はないのです。

 

「QUANTAの神宮前の拠点では、年間を通じて行われるリトリートプログラムをはじめ、エネルギーワークやイヤーコーニング、筋トレなど、さまざまな催しを企画しています」詳細はこちら https://holos.quanta.tokyo

 

フェムテックtv:風の時代を生き抜くための重要なキーワードですね。最後に、山﨑さんにとってのウェルビーイングな社会をお聞かせください。

 

山﨑さん:自分の魂の望みに気づき、喜びとともに生きている。そういう人たちで成り立っている社会だと思います。

 

Photo:Mie Nishigori

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橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。