薬局での試験販売がスタート!アフターピル(緊急避妊薬)について、今知っておきたいこと<医師監修>
アフターピルと呼ばれる緊急避妊薬が2023年11月28日から一部の薬局で試験販売が始まりました。
アフターピルは、避妊に失敗した時や性犯罪に巻き込まれた際に望まない妊娠や予期せぬ妊娠を避けるための薬です。薬局での販売が始まることで医師の処方なしに購入でき、心理的にも、物理的にもアクセスしやすくなります。だからこそ、アフターピルの役割や購入方法などを知っておくことが大切です。
INDEX
性行為から72時間以内に服用する
「アフターピルは、服用することで受精卵の着床を阻害し、意図しない妊娠を防ぐ役割があります。そのため、性行為から72時間以内に服用することが重要!その場合、85%の確率で妊娠を避けることが可能です。
アフターピルには黄体ホルモンが含まれており、服用すると排卵を遅らせたり、子宮内膜の成熟を早めて受精卵の着床に適さない状態にしたりすることで、妊娠を避けられるとされています。服用後に月経不順になる可能性は考えられますが、そのほかに気になる副作用は特にありません」(池田裕美枝先生・以下同)
ドラッグストアではなく、“薬剤師が常勤する薬局”で購入が可能
今回の試験販売は、2023年11月28日から2024年3月末日までの期間、アフターピルの販売にかかわる環境整備のために行われています。
「研修を受けた薬剤師が常勤しているなど、条件を満たしている全国の145ヶ所の薬局で販売されています。
ドラッグストアで購入できると思っている人がいるかもしれませんが、アフターピルを買えるのは薬局です。調剤は行わず、一般医薬品を販売するドラッグストアに対して、薬剤師が常駐していて、調剤室や医薬品を調剤できる機能を持っているのが薬局。
そして、試験販売期間に購入を希望する場合には条件があります。きちんと理解をしたうえで該当の薬局を訪れましょう」
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