お悩み相談室 連載 by 小嶋美樹

「男性ホルモンが多いメンズは性欲が強い」は本当? 男性の体について知ろう!

「男性ホルモン=性欲」ではない?

―「男性ホルモンが多い男性のほうが性欲旺盛で、セックスに貪欲だ」なんて話を耳にしたこともあるのですが……。それは本当なのでしょうか?

「男性ホルモンに性欲を起こす作用があることはたしかですが、男性ホルモンの分泌量が多い方がすべて性欲も旺盛かと言うと、必ずしもそうとは限りません。またその逆も然りで、男性ホルモンの分泌量が少なくてもセックスが好きな男性もいるでしょう。

ただ、テストステロンの分泌量は20代をピークに徐々に減少していくもの。40代以降、テストステロンの分泌量が減ったことで性欲が以前よりも減退したと感じたり、性器の勃起不全になる男性はいらっしゃいます」

―「男性ホルモンが多い=セックス大好き」ではないけれど、以前の自分と比べて性欲の減退は起こる、ということなんですね。

「そうですね。他にもテストステロンの分泌量が減ることで、なんとなく元気が出なかったり、気持ちが沈みがちになるなどの鬱症状などを引き起こすこともあるんですよ。そのような症状は『男性更年期障害』と呼ばれます」

―更年期障害は女性特有の病気だと思っていました。

「女性は閉経という明らかな身体の変化があるので分かりやすいのですが、男性にはそのような明確な変化がないので、見逃しがちだとも。また、女性更年期の代表的な症状である顔や上半身の火照りが現れるホットフラッシュは、男性更年期では起こらないと考えられています」

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小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。