フェムテック/ケア by 木川誠子

腟の健康維持のカギを握る?今、話題の乳酸菌でデリケートゾーンケア

フェムテックの流れが広がり、さまざまなサービスやアイテムが登場しています。そんな中、女性特有の悩みにアプローチできるかもしれない成分として、乳酸菌への注目が高まっています。

 

※2021年8月27日掲載の記事です。

腸と同じように腟にもフローラがある

腸内フローラという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。腸内に生息する数百種類、数百兆個の細菌が花畑のように広がっていることから、フローラと呼ばれるようになったと言われています。

腟内にも、腸と同じように善玉菌、悪玉菌など細菌が生息しています。細菌が存在しているからこそ、デリケートゾーンはトラブルが起きやすいともいえるのです。

医療事業や機能性食品を展開する帝人株式会社が、『女性特有の悩みに関する調査(※1)』を実施したところ、実に90%近い人が、1度でもデリケートゾーンに悩みを感じたことがあると答えています。

Q.デリケートゾーンに悩みを感じたことはありますか?

その悩みとして多いのは下記の通りです。

かゆみ 72.2

ニオイ 44.1

蒸れ 39.9

おりものの状態 35.2

かぶれ 33.4

黒ずみ 16.9

 

気になる症状に対しては早めに対処したほうがいい場合もあります。例えば、32%の人が気になると答えている「おりものの状態」。もし、魚のような生臭さがある、色が灰色っぽい、粘り気がなく水のようにサラサラしている、量が急に増えたといった変化が出てきたのならば、細菌性腟症の可能性が考えられます。しかも、細菌性腟症にかかる人の半数以上は無症状という報告もあるそうです。

 

そのため、おりものの状態をはじめ、デリケートゾーンに対する意識を高めてセルフチェックを行い、変化を感じ取れるようにしておくことが大切。

 

>>この記事を読んだあなたにおすすめ

次の生理が楽になる「生理最初の3日間の過ごし方」

1 2 3 4
1 2 3 4

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)