PMS/生理 フェムテック/ケア by 保住ひろえ

実は『低用量ピル』は全部で4種類!それぞれの特徴や副作用は?

なんだか気分が落ち込む、食欲が止まらず肌荒れを繰り返す、生理トラブルが深刻化する……。そんな女性特有のお悩み とうまく付き合うための方法として、オーソドックスになりつつあるのが『低用量ピル』の服用。とはいえ、“ピル=避妊”のイメージが先行している方も多いのではないでしょうか。そこで、『低用量ピル』の副効用や種類、それぞれの特徴などについて解説していきます。

*本記事では、月経困難症治療薬として保険適用のあるピル(LEP)と、避妊薬として自費で処方されるピル(OC)を、合わせて「低用量ピル」と表記しています。

※2021年12月16日掲載の記事です。

そもそもピルってなに?

ピルには、卵胞ホルモン(卵巣から周期的に分泌されるエストロゲン)と黄体ホルモン(排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが含まれています。

ピルの種類は1錠中のエストロゲンの含有量によって分類され、使用用途や状況に合わせて選択できます。

・高用量ピル…1960~1970年代に用いられていたピル
(副作用のリスクが高いとされているため、現代ではほとんど使われていません)
・中用量ピル…月経移動や月経のリセットなどに用いられるピル (プラノバール)
・低用量ピル…月経困難症や過多月経などに用いられるピル (シンフェーズ/ルナベルLD/フリウェルLD/トリキュラー/ラベルフィーユ/アンジュ/マーベロン/ファボワール)
・超低用量ピル…低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が低く、血栓症のリスクが最も低いピル (ルナベルULD/フリウェルULD/ジェミーナ/ヤーズ/ヤーズフレックス)

そのほか、エストロゲンを含むピルを服用できない方(喫煙者や授乳中)にも処方可能なミニピル、避妊に失敗してしまったときなどに服用する緊急避妊薬のアフターピルがあります。

『低用量ピル』とは?

『低用量ピル』は、避妊を目的として作られた薬です 。服用すると体内のホルモンバランスが妊娠したときのようになり、排卵の抑制ができます。
服用すると、避妊以外にも生理トラブルや肌荒れの緩和、貧血の予防などの効果が期待できることから、近年は女性の不調をケアする治療薬として注目されています。また、生理周期の把握や月経移動ができるので、失敗できない仕事や試験、思いっきり楽しみたい旅行など、自分のイベントが立てやすくなるといったメリットもあります。

>>この記事を読んだあなたにおすすめ

次の生理が楽になる「生理最初の3日間の過ごし方」

1 2
1 2

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

  1. フェムテック tv ー 生理やPMS、セクシャル分野まで女性のカラダの悩みを解決する情報メディアサイト 月経不順とPMSに悩んだ筆者の『低用量ピル』体験談 -

    […] >>『低用量ピル』の詳しい種類はこちら:『実は『低用量ピル』は全部で4種類!それぞれの特徴や副作用は?』 […]

保住ひろえ
1993年生まれ。ファッション誌のエディターを務め、美容系IT会社のコンテンツ制作部・ディレクター兼ライターに。ビューティー&ヘルスケア系のテーマを中心に執筆中。