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by 保住ひろえ

実は『低用量ピル』は全部で4種類!それぞれの特徴や副作用は?

なんだか気分が落ち込む、食欲が止まらず肌荒れを繰り返す、生理トラブルが深刻化する……。そんな女性特有のお悩み とうまく付き合うための方法として、オーソドックスになりつつあるのが『低用量ピル』の服用。とはいえ、“ピル=避妊”のイメージが先行している方も多いのではないでしょうか。そこで、『低用量ピル』の副効用や種類、それぞれの特徴などについて解説していきます。

*本記事では、月経困難症治療薬として保険適用のあるピル(LEP)と、避妊薬として自費で処方されるピル(OC)を、合わせて「低用量ピル」と表記しています。

そもそもピルってなに?

ピルには、卵胞ホルモン(卵巣から周期的に分泌されるエストロゲン)と黄体ホルモン(排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが含まれています。

ピルの種類は1錠中のエストロゲンの含有量によって分類され、使用用途や状況に合わせて選択できます。

・高用量ピル…1960~1970年代に用いられていたピル
(副作用のリスクが高いとされているため、現代ではほとんど使われていません)
・中用量ピル…月経移動や月経のリセットなどに用いられるピル (プラノバール)
・低用量ピル…月経困難症や過多月経などに用いられるピル (シンフェーズ/ルナベルLD/フリウェルLD/トリキュラー/ラベルフィーユ/アンジュ/マーベロン/ファボワール)
・超低用量ピル…低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が低く、血栓症のリスクが最も低いピル (ルナベルULD/フリウェルULD/ジェミーナ/ヤーズ/ヤーズフレックス)

そのほか、エストロゲンを含むピルを服用できない方(喫煙者や授乳中)にも処方可能なミニピル、避妊に失敗してしまったときなどに服用する緊急避妊薬のアフターピルがあります。

『低用量ピル』とは?

『低用量ピル』は、避妊を目的として作られた薬です 。服用すると体内のホルモンバランスが妊娠したときのようになり、排卵の抑制ができます。
服用すると、避妊以外にも生理トラブルや肌荒れの緩和、貧血の予防などの効果が期待できることから、近年は女性の不調をケアする治療薬として注目されています。また、生理周期の把握や月経移動ができるので、失敗できない仕事や試験、思いっきり楽しみたい旅行など、自分のイベントが立てやすくなるといったメリットもあります。

『低用量ピル』の種類は大きく分けて4種類

『低用量ピル』は、含有されている黄体ホルモン の違いによって4種類に分けられます。それぞれの効果に大きな差はありませんが、副反応の出方に個人差があります。

第一世代(ノルエチステロン)

ノルエチステロンという黄体ホルモンが使用されています。月経困難症のコントロール効果や子宮内膜症の治療効果に優れていることが特徴です。

(該当する薬:シンフェーズ/フルウェル ULD/フリウェルLD/ルナベルULD)

第二世代(レボノルゲストレル)

レボノルゲストレルという黄体ホルモンが使用されています。不正出血が起こりにくく、安定した周期を作りやすいことが特徴です。

(該当する薬:トリキュラー/ラベルフィーユ/アンジュ/ジェミーナ)

第三世代(デソゲストレル)

デソゲストレルという黄体ホルモンが使用されています。皮脂の過剰分泌に関係する男性ホルモンを抑える効果があり、ニキビなどの肌荒れ予防も期待できます。

(該当する薬:マーベロン/ファボワール)

第四世代(ドロスピレノン)

ドロスピレノンという黄体ホルモンが使用されています。ピルの服用による一時的なむくみや肌荒れなど、副作用が少ないことが特徴です。

(該当する薬:ヤーズ/ヤーズフレックス)

 

一口に『低用量ピル』といっても、その種類や特徴はさまざま。初めてのピルがもし身体に合わなかった場合は、医師に相談してから体質に合ったピルを探してもらうことが大切です。

医師校正:池田由裕美枝先生

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保住ひろえ
1993年生まれ。ファッション誌のエディターを務め、美容系IT会社のコンテンツ制作部・ディレクター兼ライターに。ビューティー&ヘルスケア系のテーマを中心に執筆中。