フェムテック/ケア by 木川誠子

産婦人科医が教える! デリケートゾーンケアの7つのポイント

テクノロジーを用いず、女性の健康課題を解決するためのサービスや製品であるフェムケアが広がり、その代表格であるデリケートゾーン用の製品を取り入れている人が増えています。そこで、デリケートゾーンのケアのポイントを、産婦人科医の池田裕美枝先生に教えていただきました。

※2022年6月6日に掲載した記事です。

1.自ら整える力があるから洗わなくても問題なし

「デリケートゾーンはあまり洗わなくても問題ありません。その理由は、腟粘膜には自浄作用といって、自らいい状態に整えて保つ働きがあります。そのうえ腟内と外陰部には常にいい菌と悪い菌が存在しており、ほぼ無菌状態の子宮を守るため戦ってくれています。外陰部を洗うということは、必要な菌さえも洗い流してしまう可能性がありますので、洗いすぎないように気をつけましょう」(ゆみえ先生、以下同)

2.デリケートゾーンの汚れはシャワーで落とせる

「顔や身体にできたアトピー性皮膚炎がストレスなどで悪化するように、外陰部に常在する菌や皮膚の状態も、ストレスや食生活などの生活習慣による影響を受けることはあります。

ただ、粘膜である鼻の中を毎日洗うことはありませんよね。風邪をひいた時などに鼻うがいをする場合があるかもしれませんが、鼻の中を洗うという認識はないと思います。基本的には、腟内と外陰部にも同じことが言えます。

石鹸を使って洗わなくても、シャワーで身体を流すだけで外陰部の大きな汚れは取れます。それだけでも清潔に保つことはできますので、洗うことが基本なのではなく、あまり洗わなくても問題ないことを知っていてください」

3.洗いたい場合は専用ウォッシュを使う

「シャワーで汚れは落とせますが、顔を洗ってすっきりするように外陰部を洗ってすっきりしたいという場合もあると思います。そういう時は、いわゆるデリケートゾーン専用の製品を用いてください。

外陰部に存在する菌は、酸性の状態で本来の働きを発揮します。ただし、一般的な石鹸やボディソープはアルカリ性のものが多いので、酸性である外陰部との相性は悪いため使うのは避けましょう。外陰部を洗いたい場合は、外陰部の酸性の状態に調整された専用のウォッシュを取り入れてください」

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)