フェムテック/ケア みんなのリアル by 木川誠子

男性の意識を調査!女性の健康課題に関心がある?〈フェムテック tvアンケート〉

 

一気に広がりを見せているフェムテックですが、企業内でも女性の健康課題に取り組む流れが強まっています。それに伴い、性別に関わらずフェムテック関連に触れる機会が増えていると考えられますが、男性はどのような印象を持っているのでしょうか? フェムテック.tvでは、20~40代の男性300名を対象に、女性の健康課題に対する意識についてアンケート調査を実施しました。

フェムテックの認知はまだ低い

Q.フェムテックという言葉を知っていますか?

フェムテックという言葉を知っている男性は、12%とまだ認知は低い印象です。知っていると答えた男性に対して、どこで知ったのかを伺ってみました。

ネットの広告、ニュース 40%
職場や家族から 32%
SNS(主にTwitter)16%
新聞、テレビ、ラジオ 12%

フェムテックのムーブメントが広がっていることから「ネットの広告、ニュース」で取り上げられる機会が増え、その流れは「職場や家族から」にも波及していると考えられます。

身近にいる女性のサポートをしたい気持ちがある

Q.生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?

3割近い男性が知りたいと思っているようです。一見少ないように感じますが、知りたいと思った具体的な理由を見てみると、前向きな印象を感じます。

特に、パートナーや身近にいる女性の力になりたいという声が多かったです。

「相手のことを知るうえで大切だと思うから」
「少しでも奥さんの力になりたい」
「女性の知り合いが多いので、困っている時に助けになればと思う」
「女性の気持ちを知って、なるべく寄り添える気持ちに近づけたらと思うから」
「妻との接し方が良いほうに変わるかもしれないと思ったから」

中には、「パートナーが生理などで困っているから」「時々なぜか不機嫌になる妻を理解するきっかけになりそうだから」と、パートナーからの何かしらのサインをきっかけに関心を持ったという男性もいました。

社会的な問題から関心を示す男性も

女性の健康課題について知りたいと思っている約3割の男性の中には、ジェンダーギャップを感じている人もいました。だからこそ、女性の健康課題についての理解を深める必要があると感じたのだと考えられます。

「女性の活躍をもっと促進したいので、(女性の健康改題について知ることは)とても重要だと感じるから」
「女性差別の問題解決になるから」
「ジェンダー平等の第一歩だから」

また、職場に紐づいた回答も見られました。

「職場には男性だけでなく⼥性も働いています。⼥性特有の身体のことについて分かっていないことが多々あるので、知識として知っておけば、何かしらと気付いた時に配慮ができると思いました」
「自⾝が雇⽤している従業員に関わりがあるので」
「⼥性の⾝体への理解が、家族、職場両⽅において、⼥性へ適切な配慮、⼿助けをする際に役⽴つと思うから」

では、実際にはどんなことを意識しているのかを見てみましょう。

男性の意識は2パターンに分かれた!

Q.周りの女性が生理中だとわかった時に、意識していることはありますか?

女性の健康課題について知りたいと思う男性よりも、やや多い32%という結果に。具体的にどんなことを意識しているのかを見たところふたつの傾向に分かれていました。

1.世話焼きタイプ
「パートナーの体調が悪い時は積極的に家事を担当する」
「できる限り負担をかけないように、安静にさせてあげる」
「子供たちと一緒にお風呂に入り、パートナーには確実にひとりで入ってもらいリラックスする時間にしてもらう」

2.放置タイプ
「息をひそめる」
「特に気にしない、話しかけない」
「自分でできることは頼まず、放っておく」

女性の身体、気持ちに起きていることをきちんと知ると、意識に変化が生まれて、相手に寄り添った行動になっていくのかもしれませんね。

これからの意識変化に期待!

今回のアンケート調査では、女性特有の健康課題について知りたいと思っている男性は約3割でした。しかし、これからフェムテックの動きはますます活発化することで、残り約7割の男性の意識にもポジティブな変化が生まれてくることが期待できそうです。

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「フェムテック tvアンケート 2021」
・調査エリア:全国
・調査母数:20代〜40代の男女300名
・調査期間:2021年5月4日~5月17日
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査主体:フェムテック tv
・調査機関:SHINOBIアンケート

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)