フェムテック/ケア by 木川誠子

VIO脱毛をより手軽に。自宅でできる光美容器を試してみた

フェムテックのムーブメントが起きていることもきっかけとなり、デリケートゾーンのお手入れが浸透してきています。清潔に保つこと、保湿をすることが大切と言われているデリケートゾーンのですが、その方法のひとつにVIO脱毛があります。

VIO脱毛はトラブル回避につながる

デリケートゾーンのお手入れが浸透していく中で、VIO脱毛への関心も高まっています。ただ、デリケートゾーンと呼ばれるほど繊細な場所だからこそ、「脱毛することで刺激を与えることになるのではないか?」と、VIO脱毛に対して気になることもありますよね。

VIO脱毛の大きな目的な、デリケートゾーンを清潔に保つためです。

デリケートゾーンは、皮膚からの吸収を示す経皮吸収が身体のなかでもっとも高いと言われています。腕の内側を1としたときに、デリケートゾーンはその約42倍。それくらい繊細だからこそ、トラブルも起きやすいのです。

そのトラブルの原因のひとつとなっているのが毛です。毛があることで尿や便、経血が残りやすく、蒸れやニオイ、かゆみの要因なってしまいます。そして、そうならないためにしっかり拭き取ろうとして、トイレットペーパーでこするのも要注意です。逆に刺激を与えることになります。

また、清潔さを保つことと合わせて意識したいのが、乾燥を予防すること。顔や身体と同じように、デリケートゾーンも毛がないほうが保湿ケアを行いやすいというメリットがあります。

デリケートゾーンは、清潔さを保ってうるおった状態=トラブルが起こりにくいと言えるかもしれないです。清潔さを保つ選択肢のひとつとして、VIO脱毛があります。

VIO脱毛にも種類がある

一概にVIO脱毛といっても、さまざまな方法があります。それぞれの特徴を知ることで、取り入れやすい方法が見つかるかもしれません。

医療レーザー脱毛

黒、茶色に吸収されるレーザーを皮膚に照射し、毛や毛根、周辺組織にダメージを与えて脱毛する方法です。毛根だけではなく、組織にもダメージを与えることができるため、より効果的に脱毛が行えると言われています。医療行為のため、医療機関のみで受けることができます。5~6回の脱毛回数で約10万が相場になっています。

美容光脱毛(減毛)

美容脱毛は、毛根のメラニン組織に反応する光を照射する施術になります。一般的な美容クリニックやエステサロンでも受けることができるため、医療レーザー脱毛よりは始めやすいと言えるかも。クリニックやサロンによって回数や価格設定に幅があるため、事前リサーチをおすすめします。まずはお試しとして、1回受けてみる場合は、1万円以下で行えるところが多いです。

ワックス脱毛

毛を接着させる性質を持つ脱毛用のワックスを皮膚に塗り、引きはがすことで毛や毛根を取り除く方法です。一時的な脱毛方法なので、医療や美容脱毛を行った後、新たに生えてきた時に取り入れるのもおすすめです。1回の施術は1万円以下で行えるサロンが多いです。ただ、ワックスの中には松やに(レジン)が含まれていることもあり、アレルギー反応には気をつけましょう。

シュガーリング脱毛

要領はワックス脱毛と同じですが、砂糖と水、レモン果汁のみで作られたペーストを用いて行うため、アレルギー反応が出にくい方法と言われています。また、シュガーリング脱毛の選択肢としてはオーガニックタイプもあり、より安心して取り入れることができます。価格帯はブラジリアンワックスと同じくらいで、1回の施術は1万円以下が相場になっています。

コロナ禍でホームケア需要が上昇

VIO脱毛は医療機関や専門サロンで行うほうが安心ではありますが、コロナ禍において、自宅でお手入れができる光美容器への関心が高まっています。最近では、専用のアタッチメントを取り付けることで、顔から身体、VIOにも対応している光美容器が登場しています。そのおかげで、自宅でも安全にサロンクオリティが叶えられるようになってきました。

レイボーテ ヴィーナス ¥99,000(ヤーマン TEL.0120-776-282)

自宅でお手入れができるとなると、VIO脱毛がより身近に感じられますし、「サロンで施術をしてもらうのは抵抗がある」「恥ずかしい」という人にもおすすめです。

自宅でのお手入れは事前準備も忘れずに

自宅で光美容器を使う際は、あらかじめ毛がない状態にしておくのがベター。そんな時に活躍するのが、VIO専用のシェーバーです。

VIOフェリエ ES-WV60 ※オープン価格(パナソニック)

一般的なカミソリとは刃の部分が異なるため、VIOのしっかした毛質にも対応したパワフルさはありながらも、刃先は丸みを帯びているため皮膚を傷つけにくい設計になっています。

光美容器の使用感をレポート

実際に、自宅でムダ毛のお手入れができる光美容器を使ってみました。使ってみたのは、新たにIゾーン用のアタッチメントが追加された、パナソニックの光美容器です。

光美容器 光エステ ボディ&フェイス用 ES-WP97 ※オープン価格(パナソニック)

まず、毛が伸びている場合はVIO専用のカミソリ、もしくはシェーバーを用いてできる限り短い状態にするのがベターです。毛が伸びているとヤケドの原因になることもあるため、きちんと丁寧に処理をすることが大切です。特にIゾーンは、鏡に映すなどして、きちんと見える状態で行いましょう。

「光美容器 光エステ」は、電源を入れて照射レベル(1~5)を選択するだけ。そのまま肌に当てると反応するため、想像よりは手軽に操作できました。使うときのポイントは、垂直に当てること。

ヘッド部分が感知してグリーンに光ると照射されます。そして、オレンジ色の光が出てくるので、直接見るのは避けましょう。

Iエリアに照射してみたところ、じわ~と熱が伝わってくる感じはあるものの「痛い!」と思うほどではありませんでした。痛みの感じ方は個人差があると思いますので、いきなりデリケートゾーンに挑戦するのではなく、腕や脚などの他のパーツで試してみてからがいいと思います。レベル1から始めてだんだん慣れてきたら、レベルアップを。

1回の手入れでは変化を実感しにくいと思います。継続することで「生えてくるスピードがゆっくりになった」「毛が細くなったような……」と、変化がみられるようになりますので、一定期間取り入れるのをおすすめします。

アタッチメントの付け替えは、パズルのように形に合わせてはめ込むだけで、簡単に行えます。ストレスなく使えると、続けやすくなりますよね。

VIOのお手入れに対するハードルが低くなる

医療レーザー脱毛や美容光脱毛など、医療機関、サロンでの施術を経験したことがある人はもちろんですが、これからVIOのお手入れを行う人にとっても、自宅で行える光美容器は手軽だと思います。デリケートゾーンを清潔に保つためにも、自宅でVIOをお手入れするという選択が増えるのはうれしいですね。

 

 

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)