フェムテックtv

今回のテーマは「おりもの」。本サイトが読者に対して行ったおりものシートに関するアンケート結果をもとに、『フェムテックtv』でも人気の産婦人科医・池田裕美枝先生こと“ゆみえ先生”に、身近ながら意外と知られていないおりもののお話を伺っていきます。

おりものの正体は2種類？

―まずは『フェムテックtv』が読者に対して行ったおりものシートに関するアンケートの結果をご覧ください。

Q1.おりものシートを着ける頻度は？

Q2.おりものシートはどれくらい交換している？

―アンケートの結果、おりものシートを毎日身に着けている女性が、なんと6割もいることが分かりました。思っていた以上の使用頻度に驚いたのですが、これほど多くの女性が日常的に気にしている「おりもの」とは、そもそも何なのですか？

「たしかに毎日、使用している女性が6割とは多いですね！　おりものと呼ばれるものは、おおきく２つの“出どころ”があるんです。ひとつは頸管粘液。子宮の下の方を子宮頸部とよびますが、ここから出てくる液体です。排卵前後におりものが増える女性も多いのですが、これはこの頸管粘液が増えているんです。

また、もう１つは腟分泌液です。これは腟や腟前庭部から出る粘液のことで、こちらは膣炎などが起こった際に増える場合があります」（ゆみえ先生・以下同）

正常なおりものの形状や量は？

―通常時のおりものは、どのような形状をしているものなのでしょう？

「色は白から透明で、少しだけ酸っぱいような匂いがします。ドロッとした粘着質な形状をしていたり、サラサラとした液体状だったりするのですが、どちらも問題はありません」

―おりものの量はどうでしょう？

「量は人によってさまざまなので、正常量というのは難しいですよね。おりものが年間を通してほとんど出ない方もいれば、排卵前の時期になるとショーツがびしょびしょになるくらいに出る、という方も。そういう女性はおりものシートが必須かもしれませんね。ただ、日頃からつねにそこまでの量が出る方はほぼおらず、排卵前後の2～3日だけ量が増えるのが一般的です。また、おりものが出る頻度も人によってそれぞれです」

小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、ＷＥＢディレクターなどを経て、２０２０年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。