お悩み相談室 連載 by 小嶋美樹

おりものシートを毎日着ける女性が6割!「おりもの」の正常・異常の見分け方

「おりものの異常=性感染症」ではない

―では逆に、「こんなおりものが出たら危険信号だぞ」と思ったほうがよいサインはあるのでしょうか?

「おりものが急に増えて、色や匂いがいつもとは明らかに異なる場合には、性感染症の病気のサインである可能性もあります。たとえば、クラミジアや淋菌に感染すると頸管粘液がふえておりものが増えるのですが、ほとんどの場合、同時に膣炎も合併するんです。膣炎がおこると、おりものの色が黄緑色っぽくなって匂いも強くなります」

―「おりものの異常=性感染症に罹っているサイン」ということなのですか?

「そうではありません。性感染症ではないけれど、腟のなかにある菌のバランスが乱れ、腟に炎症が起こることで発症する細菌性腟症という可能性もあります。この炎症が強くなると、細菌性腟炎と呼ぶことも。これらに罹患すると、おりものの色がグレーだったり、黄緑だったり、場合によってはピンクっぽくなることもあるんですよ。

また、普段とは違う強い匂いを放つ場合もあり、私の患者さんのなかには『魚の腐ったような匂いがする』とか『足の匂いがする』と言って受診された方もいます。

同じく、常在菌であるカンジダ菌が疲労やストレスなどで免疫力が低下した際に悪さをしてしまうカンジダ膣炎に罹患した場合には、おりものの形状がカッテージチーズのようなポロポロとしたものになり、強烈な痒みも伴います」

―「おりものがいつもと違うぞ」と感じたら、ただちに病院を受診すべきなのでしょうか?

「少し気になる程度でしたら、陰部を清潔に保ち、免疫力を高める生活を心がけて様子をみてもいいのですが、日常生活に支障をきたすような症状を伴ったり、早く治したい場合にはぜひ受診してください。また、日頃から気軽に相談できるようなかかりつけの婦人科やレディースクリニックを見つけておくこともおすすめです」

【プロフィール】

池田裕美枝先生
いけだ・ゆみえ 京都大学医学部卒業。「市立舞鶴市民病院」「洛和会音羽病院」にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在は「二宮レディースクリニック」での産婦人科外来、「神戸市立医療センター中央市民病院」の女性外来、「京都大学医学部附属病院」の女性ヘルスケア外来を担当。また、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)の勉強会や啓もう活動を行う一般社団法人SRHR Japanの代表も務める。

【アンケート詳細】

調査機関:自社調査(フェムテックtvによる)

調査対象:10~50代女性 

調査方法:フェムテックtv公式インスタグラムのストーリー

有効回答数:1,844件

 

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小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。