おりものシートが進化中!今さら聞けないおりものの役割とシートの適切な使い方とは
おりもので下着が汚れないように、生理の終わりかけのナプキン代わりに……など、おりものシートを取り入れている人も多いのではないでしょうか?最近は地球環境に配慮したタイプ、妊活仕様、パッケージがおしゃれなものなど、おりものシートの選択肢が広がっています。
そこで、最新のおりものシートを紹介するとともに、おりものシートの適切な使い方とおりものにはどんな役割があるのか、産婦人科専門医の山村菜実先生に教えていただきました。
INDEX
おりもののふたつの役割
「子宮や腟、汗腺からの分泌物が混ざり合った粘性の液体がおりものです。女性の身体の中から“おりてくるもの”という意味で、おりものと呼ばれています。
そして、おりものの量は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量で変わります。そのため、排卵期には量が多くなり、生理前になると少なくなっていくなど、量だけではなく、色やニオイも変化していきます」(山村菜実先生・以下同)
おりものの役割
1.子宮や腟内の自浄作用など、腟内の環境を整える
「おりものには、乳酸菌の一種であるデーデルライン桿菌(かんきん)が含まれていることから、腟内を酸性に保ち、細菌の侵入を防ぐ働きがあります。デーデルライン桿菌をはじめとするさまざまな細菌が存在していることで、自らで洗浄する能力の自浄作用がきちんと働き、いい状態を保ってくれます」
2.精子の進行を助けるなど、受精をサポートする
「エストロゲンの分泌量が増える時期=排卵期になると、おりものは量が増える、とろみが出てくる、卵白のような白っぽい色になります。このような変化が起こることで、酸性である腟内に入ってきたアルカリ性の性質を持つ精子を守り、子宮内に移動しやすくするといった受精の手助けをしています。また、おりものがあることで性交渉をスムーズに行えるという側面もあります」
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