SEXUAL WELLNESS 今月のFな人 連載 by 橋本範子

【やみちゃん×ゆみえ先生】セックスの向き合い方や悩みも人それぞれ。オープンに語れる時代に! 後編

「セルフプレジャーとセックスは別物」と語るやみちゃん。今回の【今月のFな人】では、セックスの時に感じる自分の体について、やみちゃんが産婦人科医でありNPO法人女性医療ネットワーク副理事長も務める池田先生と一緒に考えてみました。

前編の記事はこちら『やみちゃん×ゆみえ先生】前編 “ここを触ったら気持ちいいな”セルフプレジャーで得られる幸せホルモンを感じよう!

セックスは集中するとイケる? 集中することはストレス緩和の効果あり!

やみちゃん:
私は普段パソコンで動画編集作業をしているんですが、集中している時間がすごく好きで。それと同じでセックスの最中も集中するので、一つの瞑想のような感覚で捉えています。

池田先生:
脳は集中モードとぼんやりモードがあって、集中モードがたくさん働いてる人がいわゆるストレスに強い人。人はストレス過多になってきたとき、ぼんやりモードの時間が長くなって同時多発的にいろんなことを考えてしまうんです。でも、セックスっていうのはすごく集中モード。“あのときあんなこと言わなければよかった”とか、考えないじゃないですか。それはすごく脳のストレスマネジメント的にもいいようです。

やみちゃん:
なんかジェットコースターみたいですね。乗っている時はそのことに集中していて、他のことは何も考えず、乗り終わった後にストレス発散できている感じと似てる気がします。


池田先生:
瞑想が得意なタイのお坊さんのMRIを撮ったら、ぼんやりモードがほとんど働いていなくて、集中モードなんだって。だから今おっしゃった「セックスと瞑想が似てる」というのは、そういうことかもしれないですよね。タイのお坊さんに怒られそうだけど(笑)。

やみちゃん:
集中していないときはイケないですよね。それこそストレスが多いときは、最中に気づいたら寝てしまっていたこともありました。別に気持ちよくなかったわけじゃないんですけど。

池田先生:
いろいろ考えちゃって脳の抑制が働いてるんじゃないかな。

やみちゃん:
だから、セックスはちょっと苦手っていう人のこともわかります。私もいろいろ考えながらしている時は集中力が切れてしまいます。そうすると快感を得られないから、体への刺激にだけ集中するようにしています。

池田先生:
なるほど。でも“ここじゃないんだけどな”って刺激もあるじゃない?

やみちゃん:
ありますね。でも私は今はまだ未開拓だけど、ここでも快感を得られるようになれるかなって、楽しみになります。

池田先生:
前向きに捉えてるんですね。

セックスに集中できていなかったのは、コンプレックスのせいかもしれない

やみちゃん:
セルフプレジャーだと、刺激やタイミングがいつも同じなので、新しいことに挑戦するタイミングが少ないんです。なのでセックスも新しい発見をするためには大切なのかもと思っています。

池田先生:
そういう考え方もあるのかもしれないですね!

やみちゃん:
それから自分の感覚では、太っているときよりも痩せているときの方がイキやすいと思っていました。でもこれまでのお話を聞いていたら、ひょっとしたら太ってることがコンプレックスで、“お腹とか見られてるかな?”とかが気になって、相手に集中できていなかったのかもしれないと気づきました。

池田先生:
そうよね。だってクリトリスとか腟とかってあんまり太らないもんね(笑)。

やみちゃん:
はい。だから精神的な部分なのかなって思いました。それから男性とセックスする前にセルフプレジャーをしておくと結構違います。

池田先生:
飲み会前の一杯みたいな。おもしろい(笑)。

やみちゃん:
さっきしてきたなんて言わないですけど(笑)。その方がリラックスするので集中できるし、感度がすごく上がる気がします。

池田先生:
多分ほとんどの女性にとっては「どう?」って男性に聞いてもらいながらのセックスの方がいいと思うんですけどね。人によってやっぱり気持ちいい部分は違うから。

やみちゃん:
多分、女性の方が、人によって気持ちいいところが違うと思うんですよね。なのでお互いの気持ちを確かめながらセックスするのも、楽しむために大切なのかなと思います。

池田先生:
でもセックスを楽しめたり快感を得られる相手であることは、大事よね! 

やみちゃん:
大事です!

性の悩みは人それぞれ。“こんなのおかしい”なんてことは一つもない

池田先生:
性のことって、私のところにも悩んで、悩んで、悩んでやっと受診される方もいらっしゃって。中でも挿入が痛いという方は多いです。それから70代の方では「私は体に力を入れると感じてしまうことがあって、これは異常でしょうか?」という人もいました。

自分が何をどう悩んでいるのかも言語化できない人も多いんです。みんなが適切なときに欲しい情報が入ればいいなって思うんだけど。女の人の体も男の人の体も性欲に限らずどこに快感を得られるかもみんな一緒じゃないっていうのは、いろんな人の声を聞いていたらわかるじゃないですか。だからやみちゃんのように、こうやってセクシュアリティをオープンにしてくれるのってすごくありがたい。うれしいです。

やみちゃん:
私は性については大切なことだと思っているので、恥ずかしいと思わなくていいし、知りたい方も多いのかなと感じています。これまで感覚でしかわかっていなかったことが、先生のお話を聞いて医学的にも理解することができました。すごく楽しかったです。ありがとうございました! これから私なりに発信していきたいです!

 


やみちゃん
愛媛県出身。美容系クリエイター。TikTok主宰の
『TikTok CREATOR AWARD 2021』にて視聴者投票により、ファッション・ビューティ部門の最優秀賞を獲得し、No.1美容TikTokクリエイターとして活躍している。企業からの動画制作の信用が高く、美容知識と動画の表現力に定評がある。

TikTok:@ayami_yamichan
YouTube:やみちゃんねる。
instagram:@ayami_yamichan
Twitter:@ayami_cat

 


池田裕美枝先生

いけだ・ゆみえ 京都大学医学部卒業。「市立舞鶴市民病院」「洛和会音羽病院」にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在は「二宮レディースクリニック」での産婦人科外来、「神戸市立医療センター中央市民病院」の女性外来、「京都大学医学部附属病院」の女性ヘルスケア外来を担当しながら、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系健康情報学博士課程にて、女性の社会的孤立や月経前症候群による社会的インパクトなどを研究している。
http://cnet.gr.jp

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橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。