フェムテック/ケア by 木川誠子

2022年はデリケートゾーンに優しい下着の選びを!〈医師監修〉

デリケートゾーンの皮膚はとても繊細なため、毎日のケアがトラブルの予防につながります。そして、下着選びもケアのひとつ。そこで、産婦人科医の吉形玲美先生にデリケートゾーンを意識した下着選びについて教えていただきました。

締め付け、小さいサイズは避ける

下着はデリケートゾーンを外的刺激から守ってくれるため、心強さがありつつも、常に触れているものでもあります。そのため、デリケートゾーンの状態を左右するともいえます。

「着圧タイプのガードルなど、締め付けが強いものは蒸れやすく、かゆみやニオイの原因にもなり、骨盤周りの血行不良につながることもあります。

また、Tバックやレースのみのデザインといった、あらかじめサイズがミニマルなタイプも、骨盤周りの血行不良の原因になる可能性があり、さらには、こすれの原因にもなります。

そのようなタイプはデイリーに身につけるのではなく、下着のラインが響きそうなスタイルの時など、限定的に取り入れるようにしましょう」(吉形玲美先生・以下同)

重要なのは履き心地の良さとサイズ感

「下着選びの際に意識したいのは、着心地がいいこととサイズが合っていることです。

吸水吸湿性が良く、適度な伸縮性がある素材、具体的にはコットンやシルク製は、肌への負担を軽くすることができます。そして、身体のラインに合うサイズを選ぶことも大切です。可能な場合は試着をしながら、素材の心地よさ、自分のサイズに合っているのかを確かめながら選ぶようにしてくださいね 」

 

吉形玲美先生
よしかた・れみ 医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医。東京女子医科大学医学部卒業、同大学産婦人科の臨床現場で婦人科腫瘍手術をはじめ、産婦人科一般診療を手掛け、女性医療・更年期医療のさまざまな臨床研究にも携わる。浜松町ハマサイトクリニックで婦人科専門医としての診療のほか、多施設で予防医療研究に従事。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)