FEMTECH/FEMCARE by 寳田真由美

気圧の変化による頭痛やだるさ、上手に乗り切るコツは?

寒暖差や気圧の変化が激しくなると、頭痛がしたりだるくなったりするなど、体調を崩しやすくなるという人は少なくないでしょう。そんな気候の変動による不調は、どうして起こるのでしょう? その理由と上手に乗り切る秘訣を、婦人科医の松村圭子先生に教えていただきました。

気圧変動による不調は、自律神経のせいだった

「気圧の変化などで体調を崩す女性は、思いのほか多いものです。その原因は、自律神経の乱れ。自律神経の調節がうまくできないと、だるさやめまい、疲れ、頭痛、不眠といった、不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる不調が多くなります」と、松村先生。

自律神経は、体温や血流、呼吸など、体のさまざまな機能のバランス調整を行っていますが、実は気温や気圧など環境の大きな変化が苦手。外からの要因で、簡単にバランスが崩れてしまいます。では、どうやってコントロールしたらよいのでしょう?

「自律神経は大きな変化が苦手なので、環境を一定にすることが有効な手段です。特に気温差が5度を超えると、影響がでてきます。夏はエアコンの温度を高めに、冬は低めに設定して、外気温と室内の温度差をなるべく少なくしてください。さらに、内臓冷えも自律神経のバランスを乱すので、冷たいものを食べたり飲んだりし過ぎない、体を冷やすカフェインを摂り過ぎないといった対策も必要です」

最近は、夏に冷えを訴える人が多くみられると松村先生。

「体の中で熱を作るには、筋肉が不可欠です。しかし、30代以降は、鍛えなければ筋肉はどんどん減っていきます。鍛えるといっても、わざわざ運動をしなくても大丈夫。買い物中にスーパーをうろうろする、家の中をピカピカに掃除する、きちんと料理するといった日常生活の中で、ちょこちょこと動くだけでも筋肉は維持されます。ちなみに私は、毎朝キッチンをピカピカにしてから出勤するのが決まり事になっています」

朝食×朝の日差しで体をリセット

自律神経のバランスを保つには、朝食がとても大切だと言います。

「規則正しい生活をすることが、自律神経を乱さないコツ。そのためにも、朝食をとること、朝の光を浴びることを日課にしてください。体内時計がリセットされ、一日を始める準備が整います。できれば、朝は糖質とたんぱく質をセットで食べるといいでしょう。お腹が空かないという人は、空腹を感じないこと自体が不健康なんだと自覚してください。スープだけ、飲むヨーグルトだけでもいいので、まずは何か口に入れましょう」

ストレスを持ち越さないことも大切

自律神経のバランスを崩すもう一つの要因が、ストレスです。そのため、オンとオフの切り替えがとても大事。

「ストレスを持ち越さないため、自分がラクでいられる過ごし方を見つけてほしいです。私の場合、以前は外食ほぼ100%の生活でした。しかし、今は自炊がとても楽しい。毎日、晩酌するので、おいしく飲むためにバランスの良いつまみを作っています。おかげで毎日元気で、不調を感じることもありません。小さなことでいいと思うんです。自分なりの楽しみを見つけて、心地よい時間を作ってください。また、何か気になるテーマがあると、自然と知識を高めようとするものです。興味のあることが見つかると、不調が気にならなくなります」

ストレスをため込まない方法は人それぞれです。「打ち込める趣味を見つける」「推し活をする」「ドラマを片っ端から見る」など、自分の好みを知って、リラックスする方法を見つけてみましょう。そうするうちに、いつしか不調に悩まされることもなくなっているかもしれません。

松村圭子先生

まつむら・けいこ 婦人科専門医。成城松村クリニック院長。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学附属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を心がけ、アンチエイジングにも精通。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。『これってホルモンのしわざだったのね』(池田書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など著書多数。

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寳田真由美
編集者、ライター。大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務。情報誌や女性誌、旅行誌などの編集を経て、2000年よりフリーランスで活動。現在は、主に女性のライフスタイルや健康、医療記事の編集・執筆などを行う。いま一番はまっているのは、愛犬と旅するためにはじめたキャンプ。