PMS/生理 by 川端宏実

生理休暇、もっと気軽にとりたい!

生理休暇という言葉は近年徐々に認知されてきていますが、実際に取得している人はまだまだ少ない印象。それは会社の規定を知らなかったり、生理休暇を申告することに気後れしてしまうことが原因のよう。でも生理休暇は全ての女性に認められた権利なんです。

生理休暇は労働基準法で定められた制度

生理休暇が話題に上がった時に、多く聞こえてくるのは「自分の会社に生理休暇があるかわからない」「そんなことで休むのかと、他の人からの目が気になって取りづらい」 という声。でも実は、生理休暇は国が定めた権利なのです。会社の就業規定に入っていなくても、労働基準法第68条に「使用者は生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」(出典:労働基準法あらまし(女性関係)-厚生労働省)と定められています。これは正社員でなくとも、パートやアルバイトにも適応されます。

とは言え、取りづらい生理休暇

実際に生理休暇をとっているのか? 20代〜30代の女性に話を聞いたところ「生理休暇と言いづらいので、取ったことはない」(20代・営業職)「男性の上司に、生理と伝えるのも恥ずかしいので、病気休暇で申請をしている」(30代・事務職)という声が。

生理休暇は当日でも取得可能ですが、自己申告をしなければならない

会社の就業規定になくとも、当日に体調の悪化があった時などに休暇を取得することができるのが生理休暇です。しかし、上記でお伝えした取りづらさにもあったように、「生理で休む」という申告が必要です。この自己申告制が、次に例にあげるような理解のある会社と理解の無い会社での取りづらさの差になっているようです。

システム的に取りやすくなっている会社も!

会社の人事系の申告は、すべてシステムに入力する方法になっているという大手IT企業では、生理休暇の申告も人事システムに入力をすればOK。「承認をするのは課長ですが、この承認もシステムを通して送られてくるので『承認されました』『入力に不備があるので再入力を』など、端的でシステマチック。特にうるさくコメントが来ることもないので、生理休暇以外の有給なども取得しやすいです」また「部署のメンバーのスケジュールはカレンダーで共有されているので、休暇を取っている場合は『休暇』と表示されます。特に『生理休暇』などという文言は出ないので、男性社員にも生理という理由を知られることはないので、それも取りやすいひとつの理由になっていると思います」 (30代・MD職)

生理休暇は必要な制度だけど、生理に悩まない状態になることも選択の一つ

生理休暇は必要な制度ですが、生理に悩まない状態にしておくこともひとつの手。特に、仕事を頑張りたい と考えている女性にとっては、生理休暇で何日か休むことは、自分の首を締めてしまうことにもなりますよね 。
そういった人は、まずは婦人科で相談をしてみてください。フェムテック tvでも何度も特集をしていますが、今はピルやミレーナなどで生理をコントロールすることもできます。月に一度の体調不良に振り回されたくないという気持ちがある人なら、生理をコントロールするという手段も考えてみることも一つの選択肢だと思います。

ミレーナに関してはこちらの記事をチェック『ピルやミレーナなど方法はさまざま! 生理痛は「かかりつけクリニック」で緩和しよう

 

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川端宏実

フリーランスの編集・ライターとして、ファッション誌にてライフスタイルやメイク企画についての記事を担当。モデルやタレントのスタイルブック制作なども行う。