PMS/生理 by 小嶋美樹

ピルやミレーナなど方法はさまざま! 生理痛は「かかりつけクリニック」で緩和しよう

女性にとって月経(生理)とは、思春期の頃に始まり閉経を迎える50歳前後まで約40年もの付き合いがつづく人生のパートナーです。しかし、月経がくるたびに腹痛や腰痛、吐き気や気分の浮き沈みなど、女性たちはさまざまな症状に見舞われます。

月経期間中に日常生活がままならないほどの激しい痛みを伴う場合には「月経困難症」と呼ばれ、その数は、生殖に適した年齢(1845歳)の女性の4人に1人以上とも言われています。また、経血の量が極端に多く、生活に支障をきたすような場合は「過多月経」と呼ばれ、「月経困難症」と「過多月経」の両方に苦しむ女性も少なくありません。

忙しい現代女性の身体にも心にもダメージを与えるこれらの症状を「生理は病気じゃないから」「女性はみんな我慢しているものでしょ?」と、当たり前のこととしてやり過ごしている人も多いのではないでしょうか。「月経困難症」や「過多月経」は、生活習慣を見直すことで改善されることもありますが、我慢しないで医療の力を借りるのもひとつの手段です。

また、一言に「月経困難症」と言っても、その原因によって治療法はさまざま。子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が原因となっている場合は「器質性月経困難症」、そのような特定の疾患が無い場合は「機能性月経困難症」と呼ばれています。自分の症状がどちらに起因するものなのかを調べるためにも、医療機関を受診することが大切なのです。

※2021年4月6日公開の記事です

「かかりつけクリニック」を探そう!そのポイントとは?

まずは、気軽に相談できるかかりつけの婦人科やレディースクリニックを見つけましょう。信頼できる「かかりつけクリニック」は、女性にとって人生の心強い味方。そこで大切なのが、クリニック選びです。

この先、何度も足を運ぶ可能性がある場所なので、自分がストレスなく通える先を見つけたいですよね。かかりつけの婦人科やレディースクリニックを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

①立地

通院が億劫で通わなくなってしまっては意味がありません。自宅や職場からの経路や交通手段を調べ、通いやすい立地のクリニックを見つけましょう。

②開院時間

「平日の開院時間」「休日診療の有無」など、自分のライフスタイルに合わせて無理なく通えるよう、病院が開いている時間や曜日を調べましょう。

③予約方法

クリニックによって予約の有無や方法はさまざま。完全予約制の場合、待ち時間が少なくすむメリットがありますが、急な予約変更は難しいというデメリットも。また、予約なしのクリニックの場合には、当日の予定次第で気軽に通えるメリットがある一方で、待ち時間がよめないデメリットも。予約方法も事前にチェックしておきましょう。

④女性医師の有無

下着を脱いでの診察をする場合もあるので、なかには「女性の医師に診てほしい」という方もいるでしょう。女医だけが在籍するクリニックもあるので、あらかじめチェックしてみましょう。

これらの条件も重要ですが、もっとも大切なのは医師との相性です。条件に見合ったクリニックを受診してみたうえで、医師との相性が合わない場合や信頼関係が築けないと感じた際には、その後、クリニックを変えてみることをおすすめします。

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小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。