PMS/生理 みんなのリアル by 木川誠子

生理前に体の不調を感じる人は75%!生理に対する意識を調査〈フェムテック tvアンケート〉

フェムテック tvでは、2030代の男女各300名を対象に生理に関するアンケート調査を行いました。その結果、生理にまつわる悩み、悩みへの対処法、そして男性の意識レベルに関してのリアルな現状がわかってきました。

月に1回、生理がない人もいる

Q.生理の有無をお知らせください

生理は基本的に1ヶ月に1回のペースで訪れるものですが、12%の人は「生理がない」と回答。ないと回答した年齢を見てみると、20代よりも30代のほうが多いことがわかります。

20代前半 10.0

20代後半 25.0

30代前半 30.0

30代後半 35.0

低用量ピルや子宮内避妊システム(ミレーナ)でコントロールしている人もいるかもしれませんし、一概には言えませんが、理由がわからないまま生理がない状態の場合は、月経異常の可能性もあるため、婦人科への受診が必要かもしれません。

生理前、生理中は不調を感じやすい

Q.生理前に身体の不調を感じますか?

Q.生理期間中に身体の不調を感じますか?

生理前、生理中にどちらも、不調を感じる人が多いことは一致しているものの、その内容には違いがあります。

【生理前に感じる不調】

1位 頭痛・腹痛 23.4

2位 イライラ 15.8

3位 肌荒れ 11.5

4位 眠気 11.0

5位 乳房のはり・痛み 11.0

【生理中に感じる不調】

「些細なことでイライラしてしまう」

「ちょっとしたことでも感情のコントロールが難しい」

「泣きたくなる」

「お腹を下す」

「偏頭痛のような痛みがある」

「ニキビが治りくい」

生理前は、どちらかというとフィジカル面の症状が多い印象があります。対して、生理中はもっと具体的な症状が表れる人が多く、ひとりひとり不調の出方は異なっているように感じます。

生理前も、生理中にも共通していること

Q.生理前の不調を改善のために服用しているものはありますか?

Q.生理中の不調を改善のために服用しているものはありますか?

生理前、生理中に不調を感じている人の多くは、改善策を講じていないことがわかりました。その理由は、症状をコントロールしにくいと感じているようです。

Q.PMSをコントロールできると思いますか?もしくはコントロールできると思う%を選んでください。

また、「なるべく薬を飲みたくない」「費用対効果が低いから」「副作用がないか不安だから」と、薬に対する不安やコストの面を気にしている人もいました。

男性の意識はまだまだ低い

一方で男性はどのように考えているのか調査してみると、関心が低いことがわかります。

Q.生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?

圧倒的に「いいえ」が多い中で、「はい」と答えた人のその理由を伺ってみました。中には、「なんとなく」という回答もあるものの、パートナーを思う気持ち、社会問題の視点からそう感じている人もいるようです。

「自分に経験できないことなので興味、関心がある」

「奥さんや周りの人をサポートして、良好な関係を築くため」

「パートナーが生理などに困っているから」

「ジェンダー平等の第一歩だから」

「自身が雇用している従業員に関りがあるので」

オープンコミュニケーションにはまだまだ遠い

また、生理について話したことがあるのかも、男性に尋ねてみました。

Q.周りの女性と生理について話したことはありますか?

どんなときにどんな話をしたのか具体的に聞いてみたところ、「パートナーとの日常会話で」「パートナーが生理、体調不良」「きちんと知りたいから」といった答えが並びました。先ほどの関心度の高さと似たような答えが見られたことから、もしかしたら、関心がある男性は生理について話したこともあるのかもしれません。

男性の行動は二極化している

Q.周りの女性が生理中だとわかった時に意識していることはありますか? 

女性の健康課題への関心や、生理に関するコミュニケーションに比べるとやや高い結果になりました。「はい」と答えた人がどんなことを意識しているのかも聞いてみたところ、「配慮と見守る」というか「放置」の行動パターンが見られました。

【配慮タイプ】

「普段よりイライラしやすいと思うので、怒らせないようにしています」

「できる限り負担をかけないようにし、安静にさせてあげる」

「パートナーの体調が悪い時は家事を積極的に担当する」

放置タイプ

「息をひそめる」

「特に気にしない、話しかけない」

「自分でできることは頼まない。ほっておく」

生理への意識向上は必須⁉

今回の生理に関するアンケートでは、不調を感じながら対処していない女性が多いことがわかり、この点においては、まだまだ改善の余地はありそうです。そして、男性の関心の低さも浮き彫りになったことも考えると、「フェムテック tv」では、性別に関わらず、女性の健康改題に対する意識向上への大切を改めて感じています。

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「フェムテック tvアンケート 2021」
・調査エリア:全国
・調査母数:20代〜40代の男女300名
・調査期間:2021年5月4日~5月17日
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査主体:フェムテック tv
・調査機関:SHINOBIアンケート
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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)