PMS/生理 by 熊木 美香

人気YouTuberの動画で話題に! あなたのその症状、もしかして月経異常かも?

YouTuber、モデルとして活動するてんちむさんが自身の動画内にて、多嚢胞性卵巣症候群PCOS)による月経異常と診断されたことを報告したことから「もしかして私も?」と心配する若い女性が増えてきているようです。もともと生理不順ではあったものの激務のストレスからか約2ヶ月半生理が来なかったというてんちむさん。病院ではピルでの治療を勧められたそうですが、喫煙者のてんちむさんにはリスクが大きいとのことで断念。ホルモンバランスを整える薬を服用し、治療をおこなったそうです。

参照:YouTubeチャンネル「てんちむCH

最近よく耳にする「月経異常」とは?

一般的に正常とされる生理周期は、2538日間。これまであった月経が3ヶ月以上停止してしまった状態を指すのが月経異常です。月経異常は、ホルモンバランスの乱れによる排卵障害が主な月経異常を起こすおもな原因と考えられています。さらに長期間排卵障害が起きると子宮内膜を増殖するエストロゲンとそれを抑えるプロゲステロンのバランスが崩れ、子宮体癌のリスク上昇に繋がることもあるそう。

治療方法は妊娠を考えている場合、順調に月経が訪れるようにしたい場合とでわってくるようです。

また、「不順だけどさすがに3ヶ月も来ないことはないから平気」なんて思い込みもかなり危険。生理周期が2538日間で安定している場合以外は、排卵していない可能性もあり、てんちむさんのように多嚢胞性卵巣症候群と診断される可能性もあります。

たとえ月経が来なくても「わずらわしい生理が来ないならラッキー!」と楽観的に捉えるのではなく、きちんと自分の体と向き合ってみませんか?

参考:働く女性の健康応援サイト「月経について

Medical Note「若い時期の月経不順の放置が不妊症の原因に-現代女性に多い「多嚢胞性卵胞症候群」と「やせ」による排卵障害

若い女性の間で増えている「月経異常」についての体験談

 

【会社員・Sさん(27歳)の場合】

病院にかかるまでの経緯を教えてください。

「初潮が訪れた14歳の頃から生理不順で、毎月来ることもあれば来ないときもという感じで、1ヶ月半は遅れるのがデフォルトでした。ときには3ヶ月に1回しか来ない時もあり、自分の中で生理不順が当たり前のことになっていたんですよね」

確かに初潮があった頃から、その状態が長年続くとなかなか治療に踏み切れないかもしれませんね。

「そうなんです。ただ今年に入ってから、5ヶ月間も生理が来なくて10年以上放置していましたが、ついに受診することを決意しました。YouTuberのてんちむさんが月経異常に関する動画をあげていて、それを観たことで女性としての自分の体に対して不安を抱くようになったのも決意した一因ですね。でも、仕事の繁忙期が重なっていたし、面倒だなという気持ちも正直強くて。治療が長引く可能性もありますし、金銭面に関しても正直なところ心配だらけでした」

そうですよね。働く女性にとって時間がかかるのはネックですよね……。金銭面もですが、婦人科の診察に抵抗はありませんでしたか?

「内診に関してはとくに抵抗などありませんでしたが、生理不順による体調不良なども一切感じていなかったので診断を受けるタイミングを伸ばし続けてしまいました

さすがに5ヶ月も来ないとなると病院へ行く決意をしたんですね。病院ではどんな診断を受けて、どんな治療をすすめられたのですか?

「婦人科では内診のほか、血液検査を行なったうえでピルを処方されました。もともと生理周期はないようなものですが、この状態でもピルを飲んでから4週目で出血があるそうです。私の場合はてんちむさんと違って、原因不明とのことで診断名はつきませんでしたが、まずは生理周期を整えることから治療を始めることになりました。そして気にしていた通院頻度と費用の面ですが、通院は月に1回、病院にもよると思いますが私の場合はピルの費用込みで2,300円程度とのことで安心しました

原因不明!心配ではありますが、受診を決断してよかったですね。金銭面での負担がかかりにくいようですし、同じような症状で悩んでいる人もSさんの体験談を読んで治療を早期に開始するきっかけになればいいですよね。

「費用も通院回数においても予想よりハードルが低かったので、もっと早く病院に行けばよかったと感じています。放置し続けてしまったのでおそらく治療には時間がかかると思いますが、将来出産を考えているようなら少しでも早めに治療する必要があると伝えたいです。私は面倒な生理がなくてラクチンと軽く考えていた節がありますが、もし同じ悩みを抱える方がいたらその“ラクチン”な時間こそがのちの不安材料に繋がる危険性も。早めに婦人科へかかることを強くおすすめしたいです!」

生理がない=痛みに悩まされずラクと考えがちですが、日々の忙しさの中で放置は禁物。余談ですが、筆者も30代前半の頃に無月経と診断された経験があります。Sさん同様に生理不順が続いていたものの「面倒」、「仕事が忙しい」を理由に通院するのを後回しにしていましたが、健康診断の際に無月経のうえ無排卵と診断を受け「この状態を放置しているようなら、自然妊娠は難しい」と医師に伝えられました。その後、すぐに婦人科へ通院しホルモン剤の投与を経て、自然妊娠での出産までたどり着けました。少しでも違和感を感じるすべての女性は早めに受診してほしいと思います。

なかには病気による月経異常も! 決して軽んじることなく病院へ

月経異常の要な原因と考えられるのは、食事をまったくとらず標準体重を大幅に下回る無茶なダイエットや日常生活での心因的ストレスが影響を与えると言われています。これらが原因でホルモンのバランスが崩れ、排卵障害が起こり月経異常をきたす場合が。

中には甲状腺や卵巣、下垂体などの病気が隠れていることもあり、これらの疾患が原因で排卵障害が起こることがあります。また早発卵巣不全のように卵巣そのものの機能が低下することにより、排卵ができない場合も。これを放置しておくと、エストロゲンなどの女性ホルモンが分泌されず、結果として更年期症状(骨密度の低下、ほてり、心血管系リスクの増大)が見られる場合もあるため月経異常を放置しておくことは禁物であると言えます。

受診のタイミングとしては、

  • 3ヶ月以上月経がない。
  • 妊娠の可能性がないのに月経が3日続かない
  • 月経周期の変動が1週間以上ある

を参考にしてみてください。また、普段と月経のパターンが急に変わったという場合も受診を!

自分の生理周期を把握して「生理がおかしい?」を未然に防ぐ!

女性の体はホルモンバランスの乱れなどに強く影響されやすいもの。ちょっとした体の変化に気づくために、毎朝基礎体温を計ることは有効的です。自分の体のリズムを知ることで、いち早く体の変調をキャッチできるよう、新習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

医師監修:菊地孝行(産婦人科医)

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熊木 美香

女性誌を中心に手がける編集・ライター。Uターンし、現在は二児の育児をしながらリモートワーク中。直近の夢は子供達と東南アジアを巡ること。