フェムテックtv

カップル、夫婦間のセックスレスのお悩みを解決する選択肢のひとつとして、専門家に相談するということが広がってきています。そこで今回は、『フェムテックtv』に届いたセックスレスにまつわるお悩みをふたつピックアップし、25年前からセクシュアルカウンセリングを行う心理カウンセラーの潮英子さんに解決への道のりを教えていただきました。

50歳近くになってもしたくのはおかしいですか？

みゆタコさん（女性／49歳／広島県在住）のお悩み：

「バツイチ同士で再婚してもうすぐ5年になります。私は49歳。夫は52歳。お互いの子どもたちは自立し、今は二人で生活していますが、結婚した途端、夫に『もうそういう歳だからしなくてええの！』と言われ、本当に営みがなくて寂しい生活です。スキンシップどころか、触れてもらえることすらないのでむなしくて。

結婚前は夫とのセックスがとても好きで、セックスしなくてもハグとかだけでも触れてほしく感じます。話し合いもしました。自分で処理している姿や朝勃ちしているのを見るとドキドキしてしまったり、50歳近くにもなってセックスレスをつらく感じたり、欲が強すぎるのでしょうか」

回答：

「性欲が強すぎるということはないと思います。みゆタコさんの世代は更年期ということもあり、女性ホルモンの分泌が一気に下がっていき、ホルモンバランスに変化が起こるため、男性ホルモンの影響を受けやすくなります。そのため、性欲を掻き立てられると感じる人もいます。また、閉経を意識する時期でもあるので、『女性として見られなくなってしまうのかもしれない』と感じる方もいらっしゃるくらいセックスについて考えてしまいやすい状況なので、おかしいことではありません。

そして、旦那さんが自分で処理をしていることはいたしかたないことです。セックスレスであっても、なくても、男性は自分で処理をするものです。そのことに関しては、みゆタコさんとの関係性とは切り離して、別物だという意識を持ってください。愛情＝セックスではありませんので、まずは日常のコミュニケーション面について考えてみてください。日常生活の中にある潜在的な不満がセックスに転嫁されていることはよくあります。何を不満に思っているのかを掘り起こしていき、セックスに直接的に関係がなかったとしてもそこから解決していくことが大事です」（潮英子さん・以下同）

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級／アロマ心理／公認フェムテックマイスター（TM）