みんなのリアル by 木川誠子

セックスレス経験者は57.8%!触れ合いの回復がセックスレス解消への近道

近年はセックスレスの話題が取り上げられる機会も増えてきました。フェムテックの認知が広がってきたことでより顕在化しやすくなったのかもしれません。25年前からセクシュアルカウンセリングを行う心理カウンセラーの潮英子さんは、「セックスレスカップルはそもそも触れ合いがない場合が多いです。まずは触れ合いを回復させることが大事」と教えてくれました。

『フェムテックtv』では、セックスレスについての独自のアンケート調査を行いつつ、潮さんにその解決策を伺います。

セックスレスを経験したことのある人が半数越え。だけど悩んでいない人が多い

 

 

半数以上の人がセックスレスの経験があることがわかりました。そのうえでセックスレスに悩んでいるかを聞いてみたところは、68%がいいえと回答しています。その理由は、「セックスレス経験者が多数派だからです」と、潮英子さん。

「1990年代にセックスレスという言葉が出てきたことで、それまで漠然と悩みを抱えていた人が『私もセックスレスかもしれない』と声をあげるようになってきました。その頃は、『東京ラブストーリー』(1991年/フジテレビ)が放映されていた影響もあって、女性が『セックスしたい』と言ってもいいという風潮も出てきました。セックスレスの話題は、最近でも『あなたがしてくれなくても』(2023年/フジテレビ)のドラマや芸能人の発言などの影響を受けやすい傾向にあります。

当時のアンケート調査などから判断すると、1990年代頃にセックスレスで悩んでいた方は日本全国で約35%。その後徐々に増えていき、2015年頃に50%を超えると『悩んでいる人が多数派なら、セックスレスはおかしなことではない』と、肯定する心理が働きます。つまり、悩んでいないというよりは、悩まないことにしたという人が多い印象を受けます。実際に、約25年前からセクシュアルカウンセリングを行っていますが、2001年以降増加傾向にあった相談件数が2015年頃には減少しました」(潮さん・以下同)

ということを踏まえると、今回のアンケート結果もセックスレスについて悩まないことにしたという意味合いも含めて悩んでいない人が多いのかもしれません。

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)