by 木川誠子

読者のセックスレスに関するリアルなお悩みにセクシュアルカウンセラーが回答!

出産後からセックスレス。もう妻を抱くことはできないのでしょうか

marupikaさん(男性/39歳/福島県在住)のお悩み:

「第1子を出産してから、2年以上セックスレスです。ホルモンバランスが崩れて、産後うつのような症状にもなっていたようですが、自分が近づくのも触れられるのも極端に嫌がります……。何かにつけて、『今はPMSだから』とか、『そういう行為はあまり好きじゃない』と言われてしまいます。

そうかと思えば、職場の男性(中学の同級生)と飲みに行き、ラブホテルに泊まって、『今どきそんなの普通だから』と開き直る始末。その時は二人きりではなかった(男2人と妻の3人)ことを知り、仕方ないと忘れようと思いました。

もう、私には妻を抱くことは叶わないのでしょうか?私は今でも妻を愛しています」

回答:

「ホルモンバランスの変化によってセックスレスになるケースは多いです。特に産後、授乳期に女性がしたくないと思うことは当たり前だと思います。本人の意思と紐づけず、ホルモンバランスによる影響だと理解を示してください。

ただ、産後うつのような症状が見られていたということですが、この場合はホルモンバランスだけが問題ではありません。marupikaさんが気づいていないだけで、奥さんの不満に思う事柄が存在している可能性はあります。『自分が一番大変だった時、子どもが夜泣きをしても夫はぐーぐー寝ていた』『夫が手伝ってくれなかったから実家に頼るしかなかった』など、このような話はよく出てきます。そのような不満があるがゆえに愛情がなくなってしまっているかもしれません。

正直にお答えしますと、他の方とラブホテルに行っていたとのことですが、この場合は浮気をしているケースが非常に多いです。それでも愛しているのであれば、セックスすることはいったん置いたうえで、何に不満を持っているかなど、会話をすることを意識してください」

セックスを拒否している側の意見を聞く姿勢が大事


「セックスレスは、一日でも早く解決への行動を取ることが重要です。セックスレス期間が長くなればなるほど、解決が難しくなります。そのうえで、したくないと思っている側の意識変革がとても大事です。

実は本来、カウンセリングに来ていただきたいのはしたくないと思っている側です。したい側だけが悩んでいるように映りがちなのですが、したくない側にもそう思う事柄が存在しています」

したくないと思っている男性への意識改革アドバイス

「パートナーにムラムラしなくなったと、性欲ありきで考えている方が多いのですが、一緒に暮らしているとどうしてもそうなってしまいます。なので、『ムラムラしない、だからできない』と短絡的に考えるのはやめて、仕事のタスクと同じように日常生活のタスクとして捉え、『この日にする!』とスケジューリングすることから始めてみてください。

そうなると義務的ではありますが、家庭という会社を経営するうえでセックスは重要な役割です。『いざという時に勃たないかもしれない』と心配される方もいますが、重要なのは抱き合う、触れ合うことです。若い頃のようなセックスを求めているわけではありませんので、ぬくもりのあるセックスを大切にしてください」

したくないと思っている女性への意識改革アドバイス

「離婚したいかどうかによって対処の方法は変わります。離婚したい場合は、おそらくセックス以外の原因が存在していると思います。なので、セックスをする以前にその原因を探り、解決することが先決。

離婚したいとまで思っていない場合は、先ほどのタスク化と同じ考えにはなりますが、努力をしてみてほしいです。ただし、嫌なことをやる必要はないので、『こういうことはしたくない』と伝えつつ、あわせてやってほしいこともきちんと伝えてください。頻度も含めて、ご自身が受け入れられる範囲から始めてみてください。

セックスはすごく楽しいこと、すごく素敵なことだと思いがちですが、ある意味、期待しないことも重要です。そして、楽しくするための工夫や努力もセックスレスを回避することにつながります。

セックスレスを解決するには、したい側も、したくない側も歩み寄りが大切。お互いの考えを尊重しながら向き合ってください」

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潮英子氏

うしお・えいこ 心理カウンセラー、『性のお悩みカウンセリング こぐまカウンセリング・アソシエーション』代表。住友商事、台湾中華語文研習所にて日本語教師、中華航空勤務を経て、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達社会科学専攻で夫婦問題を研究。その後、セクシュアリティ、夫婦関係、女性のキャリアなどの相談活動をはじめ、カウンセラー研修や講演会、メディアを通してセクシュアリティについて発信している。『女性カウンセラーが教える50代からのhow to SEX』(光文社)などの著書がある。

https://koguma-counseling.com/

 

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)