フェムコト 連載 by 橋本範子

「ヴィーガンが100%いいとは思っていない」それでも自分や自分以外の存在のため、環境のため、善意を持って動く|菜食コンサルタント・山﨑由華さん

心身の健康のために「リズムを乱す仕事はしない」と決意

フェムテックtv:菜食生活を始めてから体や心に変化はありましたか?

山﨑さん:小学生の頃から頭痛持ちで頭痛薬を飲んでいたのですが、それがなくなりました。それからお腹を下しやすかったのもなくなり、倦怠感も改善。消化器官に負担が掛かりにくいので、以前より運動する気力も出てきました。体感的にも体が軽くなりましたね。

フェムテックtv:「20歳以降は、特に生理痛やPMSなど女性特有の不調が出てきやすいと言われているのですが、それより前に菜食に切り替えた」とのことですが、となると女性特有の健康課題にぶつかったことはないのでしょうか?

山﨑さん:そうですね。ただここ最近、働き方がガラッと変わり忙しいプロジェクトに関わるようになって。そのタイミングで生活リズムや食事の内容、仕事内容も大きく変わり、心身ともにストレスが重なったことが原因となり、それまで一切なかった婦人科系の問題を感じるようになりました。生理痛ってこういうものなんだということをこの1年くらいで初めて感じて。腰がズンと重かったり、生理1週間前くらいから急に涙が出て、これがPMSかと思ったり。

これは体に何かしらの不調が起きているんだなと思い婦人科健診を受けると、子宮内膜症になっていることがわかりました。西洋医学や一般的な医学では原因不明と言われていますが、私からすると原因は明らか。乱してはいけない自分のリズムがあると、改めて知ることができました。

フェムテックtv:不調を感じてやめたことはありますか?

山﨑さん:心が躍る仕事以外はやらない。自分の心身のリズムを乱す仕事はしない。それが何なのかということを考えたとき、仕事をするタイミングだったり、期日だったり、スピード感、こだわり具合などを自分で調整できる仕事じゃないと、向いていないんだなということがわかりました。いま持っている仕事も、これからする仕事も、それを軸に決めていきたい。

それから私は朝早めに起きて、決まった時間に食事を摂って、夜はそんなに遅くない時間に寝るのがいいんだなと。そこが乱れないような仕事の仕方をしていく。仕事の取捨選択をして生活リズムを見直すと、4カ月くらい経った頃には生理痛もなくなり、子宮内膜症も完治したんです。体調が良ければ、メンタルの安定にも繋がるなと気づきました。

「典型的な私のご飯はこんな感じです。具だくさんスープと納豆ご飯、そして作りおきおかずとサラダ。たまにちゃんとしたメインも作ります。たまに(笑)」

フェムテックtv:仕事と生活のバランスを見直されたとのことですが、現在の山﨑さんの1日のスケジュールを教えてください。

山﨑さん:5時半ごろに起きて、ヨガで体をほぐし温めてから1日をスタートします。YouTubeの『Yoga With Adriene』のヨガ動画がお気に入りで、ヨガをするときは彼女の動画を見ながら、自分で好きなようにポーズをとっています。その後に摂る朝ご飯は、季節により変わりますが、いまだと朝はスムージーを飲むことが多いです。フレッシュなものを体に入れると、体が元気になる気がするんですよね。朝にたっぷり食べるとその後が眠くなるので、胃にちょっとものを入れて体を起こす感覚。寒くなってきたらオートミールやスープにご飯を入れたものをいただきます。食後に身支度をして、家を出て、8時までにはカフェに到着。PCを開く前にジャーナリングをして思考の整理をし、それから仕事をスタートします。午前中はデスクワークをすることが多く、12時ごろにお昼休憩を挟んで、午後は日によってまたPCで作業かレシピ試作などをすることも。18〜19時ごろに夜ご飯を作って食べて、シャワーを浴びて、本を読んで、就寝は23〜24時が理想です。

「かれこれ7年くらい続けているジャーナリング習慣。カナダに住んでいた頃に書店で出会ったpaperblanksのノートに一目惚れし、それからずっと愛用しています。紙が上質でデザインも素敵なものばかり!」

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橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。