VEDAの処方箋 フェムテック/ケア 連載 by 橋本範子

全身とろけるような気持ちよさ「ヨニピチュ」で生理痛・PMS予防

“自分の腟が乾いていないか”向き合うことが大事

―腟が潤うことは多くのメリットがあるんですね。では、腟が乾くとどうなってしまうのでしょうか?

MOTOKO:そもそも腟が乾いていることに気づいていない人が、ほとんど。でも乾いている人は、表面が冷たすぎるんですよね。手や足など末端が冷えている人は多いですが、腟も胴体の末端ではありますよね。あと無意識にガニ股になっている人、便秘、ドライアイ、髪がカサカサでフケがよく出る、爪がガタガタなど自分が不快だと気づく部分のある人は、腟が乾いていることも疑ったほうがいいでしょう。逆説的に“腟が潤っていたら、他の部分も潤う”と考えたら、悩み全般の解決に繋がると思います。

―MOTOKOさんも抱えていた悩みの解決に繋がりましたか?

MOTOKO:私は生理痛がほとんどなくなりました。生理痛や更年期障害っていう年齢に応じた女性の悩みはすべて、体の中が乾きすぎていることが原因なんです。ホルモン分泌の枯渇、PMS(月経前症候群)とかにもいいですよ。何よりもイライラする人におすすめしたい。イライラする人は、まさにホルモンがおかしな状態。PMSって、激しく落ち込む前にイライラしているんです。しかも、それは外にではなく、自分に対して。イライラしすぎて自分を罰しすぎてしまうんですよね。


人生の中で老ける最大イベントの出産も“オイル”で乗り切る

―妊活・出産・産後にも「ヨニピチュ」がいいんですよね。

MOTOKO:例えば美肌にしたいときは、口の中にオイルを入れるんですね。よくしたい部分の近いところの粘膜に入れることで、その界隈に効果があるんです。首が痛い人にも、口からオイルを入れるといいんですよ。腟からオイルを入れることは、卵巣や子宮を労ることになります。女性ホルモンの分泌を促す・自律神経を整える・子宮や卵巣を滋養する。この3つのことから、妊活にもいいと言われています。

出産は、子宮口と子宮頸が柔らかくなっていたら、赤ちゃんも出やすくなりスムーズに生まれやすい。難産になりにくいと言われています。

特に産後のケアはいちばん重要。アーユルヴェーダの古典書では、人生で老ける3大イベントが、引っ越し・旅行・出産と言われているんです。出産というのは、生死をかけたオペ。産後の肥立ちと言われる時期が、いちばん今後の老化現象に影響を与えるタイミングなんです。

アーユルヴェーダでは「1カ月は外に出るな」と言われているくらい。すべてのことを人にやってもらい、尽くしてもらい、出産したその日から全身オイルマッサージを推奨しています。出産後に子宮から排出される分泌物・悪露(おろ)が終わったタイミングからヨニピチュをしてほしいですね。“産後の肥立ち”がよくなり、更年期障害の予防にも繋がります。

第3回では、「ヨニピチュ」の実践方法や読者のお悩みにMOTOKOさんがお答えします。

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MOTOKO

ヒーラー/米国補完医療大学アーユルヴェーダ専門家 アーユルヴェーダをはじめとする東洋医学に精通し、スピリチュアルヒーリングを交えた独自のメソッドで、のべ数千人以上のセッションを行う。医療法人ハタイクリニックにてアーユルヴェーダセラピストとしての勤務やインド人医師のサポートを通じてたくさんの臨床経験を積んで独立。セラピスト歴は20年以上。サロン等へのアーユルヴェーダ導入、講師育成などにも携わる。シータヒーリング®最高峰の講師資格「サイエンス」取得。現在は講座や講演などを行う他、雑誌やYouTubeなどメディアの多領域で活動中。またホリスティックメディア『QUANTA』では、年間のリトリートプログラムやリトリートツアーでのプログラムなども提供中。

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橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。