皮膚オタクの皮膚科専門医が教えるゆらぎ肌対策
INDEX
それぞれのタイプ別対策をチェック!
「A」が多い場合 女性ホルモンのバランスによってゆらいでいる
「生理前はエストロゲンの分泌が減って、プロゲステロンの分泌が増えてきます。その影響で皮脂の分泌も増えるため、テカリやすくなる、毛穴が詰まりやすくなる、ざらつくなどのトラブルが起きます。
また、毛穴が詰まることによってできてしまう吹き出物は、同じ性ホルモンでも男性ホルモンの影響を受けています。特にストレスは、男性ホルモンが出る要因のひとつです。ストレスが蓄積しないように、適宜発散できることを取り入れましょう」
心掛けたいスキンケア
・生理前は新しいアイテムを取り入れることはせず、守りのケアを心掛ける。
・毛穴を詰まらせないノンコメドジェニック処方のスキンケアを取り入れる。油分を控えめにした保湿ケアがおすすめ。
・吹き出物が出やすい部分は、そこにだけ軽めのピーリング作用があるものを取り入れる。刺激が気になる場合は、生理後のエストロゲンの分泌が多い時期に試してみて、問題ないかどうかを判断してから取り入れる。
・ストレスを適宜解消する。
「B」が多い場合 季節による影響でゆらいでいる
「夏は皮脂分泌が、冬は乾燥が気になるといったように、季節によって気になることが異なる場合がこのタイプになります。そして、花粉の時期になると、花粉症ではなくても肌がムズムズしたり、毛先が肌にあたるとチクチクしたりするなど、肌がよりセンシティブになることもあると思います。バリア機能が低下している表れなので、油分を意識したスキンケアを心掛けてください」
心掛けたいスキンケア
・気温と湿度が低い時は、クリームのように油分が豊富なこっくり系を取り入れる。
・気温と湿度が高い時は、乳液のような油分が少ない軽めの保湿アイテムを取り入れる。
・肌が荒れている場合は、水分が多いとしみる場合があるため、化粧水はスキップしてクリームで保湿する。
「C」が多い場合 自分にあっていないスキンケア法でゆらいでいる
「このタイプの場合は、一度、スキンケア方法の見直しをおすすめします。クレンジング、洗顔が過剰になっている可能性もありますし、もしかしたら保湿が足りていない場合も。例えば、肌にヴェールを作るためのアイテムであるワセリンを、保湿として取り入れるのは避けてください」
心掛けたいスキンケア
・顔を洗う時は、指で圧をかけない。
・クレンジングの場合は、あまり時間はかけないことがポイント。マッサージをするようにクルクルと時間をかけて行うよりも、優しく丁寧に行いながらも、「少し残っていてもいいかな」くらいの感覚で30~40秒で終わらせる。
・洗顔は、きめ細かい泡を作って肌に乗せるだけでOK! 肌に指があたらないようにする。
・保湿は、肌に必要な成分を厳選して取り入れることが大切。水分を抱え込んでくれる成分、セラミド、ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コラーゲン、天然保湿因子が配合されているアイテムなら効率よく保湿が行える。
・赤みが出ていて炎症が起きている場合は、ナイアシンアミドやトラネキサム酸が配合されているものを取り入れるのもあり。しみる場合は避けましょう。
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