PMS/生理 by 寳田真由美

「なんだかだるい」には鉄、「眠れない」にはビタミンC…不足しがちなビタミン、ミネラルとは?〈管理栄養士監修〉

「イライラする」ときはカルシウム、ビタミンB6を補給

イライラしている人に対して「カルシウムが足りていないのかも」という言葉が使われることがありますが、カルシウムを摂取すればイライラが治まるのかというと、そんなことはありません。しかし、イライラを和らげる作用は期待できます。

カルシウムを摂取できる食材
牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐、しらす干し、ひじき、小松菜、モロヘイヤ、がんもどき、切り干し大根など

「カルシウムには、神経の興奮を抑える働きがあります。カルシウム不足が続くと、イライラをはじめ、体に悪影響を及ぼすので注意が必要です。カルシウムは、牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐、しらす干しなど、手軽に食べられるものに多く含まれているので、普段の食事にちょっとプラスするといいでしょう」

カルシウムは、骨や歯を作ったり、筋肉や内臓を動かすことにも欠かせないミネラルです。しかし骨量は、20~30代で決まってしまうと成澤さん。

「骨量は、20~30代をピークに、その後は減る一方です。将来、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、女性に多い骨粗鬆症を防ぐためにも、骨量を増やしておくことが肝心。そのためにも、カルシウムの摂取は大切です。カルシウムの吸収をよくするために必要なビタミンD(魚介類、卵類)や骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKなども合わせて摂りましょう。また、ビタミンB6の欠乏はうつや免疫機能の低下にも関連します。ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンの合成には、肉や魚、大豆、卵などに含まれるトリプトファンやビタミンB6が必要なので、バランスよく摂るようにしてください」

ビタミンB6を摂取できる食品
青魚、豚もも肉、牛レバー、大豆、小麦発芽、玄米、ニンニク、さつまいも、バナナ、かぼちゃ、パプリカ など

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成澤文子さん

なりさわ・あやこ 管理栄養士・料理研究家。2011年「日本一家庭料理がうまい女性決定戦」(日本テレビ系)にて有名シェフ審査員10名満場一致で「初代レシピの女王」となる。その他料理コンテスト多数受賞。家庭で作れる本格レシピが人気。メディア、企業に向けたレシピ提案から、食育指導、特定保健指導など健康支援でも活躍中。

Instagram : @ayako_narisawa

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寳田真由美
編集者、ライター。大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務。情報誌や女性誌、旅行誌などの編集を経て、2000年よりフリーランスで活動。現在は、主に女性のライフスタイルや健康、医療記事の編集・執筆などを行う。いま一番はまっているのは、愛犬と旅するためにはじめたキャンプ。