フェムテック/ケア by 木川誠子

ボディメイクは、女性ホルモンを意識したバイオリズムに合わせて!

毎日を健やかに過ごすために、適度な運動や栄養バランスを意識した食生活は大切なこと。そうと分かっていても、生理前になると気分が乗らなくて運動したくない日もありますし、暴食をしてしまいがち……という人もいるのではないでしょうか。そこで、ダイエットエキスパートの和田清香さんに、生理周期のバイオリズムを意識した身体づくりについて教えてもらいました。

※2021年11月15日掲載した記事です。

周期によって意識することが違う

いつもと同じように過ごしていても体重が落ちたり、一生懸命運動をしても思うように結果が得られなかったり……。それは、女性ホルモンが関係している場合もあるようです。

「ひとりひとり症状は異なるため一概には言えないところがありますが、身体作りにおいて女性ホルモンの影響は少なからず受けています。そのため、生理周期を考慮しながら取り組むのは効果的だと考えています。生理周期に合わせて、1ヶ月を大きく3つにわけてみましょう」

1.生理が終わるころから排卵が始まる約1週間【卵胞期】
「1ヶ月の中でホルモンバランスが安定している時期だと言われているのがこの期間です。肌の状態がいいとされており、身体作りにおいても同じです。

いつもよりもハードな筋トレを取り入れたり、回数を増やしてみたり、ランニングなどの有酸素運動は少し長めに取り組むのもいいと思います。もし、新しい運動法にチャレンジするならば卵黄期がベターです。

食事面においても、カロリーを意識して糖質を制限するなど、ストイックに取り組むことで成果が実感しやすいと思います」

2.排卵後から次の生理が始まるまでの約2週間【黄体期】
「いわゆるPMSの症状が表れるのがこの時期です。気持ちの面でも、イライラしやすかったり、落ち込みやすかったりしますし、身体的にも体重の増加やむくみなどが気になりなってきます。心身ともに不安定になりやすいため、リラックスを意識することが大切です。

鍛えるというよりは、緩めるという意識で「気持ちいいな~」と思える程度で、身体を伸ばすストレッチを重視してみてください。身体を動かす気分ではない場合は、お風呂にゆっくり浸かって全身を温めるのも有効的です。

そしてこの時期の食事は、ホルモンバランスの影響で気持ちのコントロールが難しいこともあり、我慢しようとしても余計に食べたくなることにもつながるため、“食べたくなる時期なのだ”という認識で。水分を溜めやすくむくみやすくなることも踏まえて体重が2~3kg増えたとしても、定着した分ではなく変動する数値としてとらえてください。次の卵黄期で調整するくらいのラフな考え方で過ごしてみてください」

3.生理が始まってから約1週間【生理期間】
「生理はデトックス期間と言われたりもします。生理が始まると心身ともに楽になるなら、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れることでよりすっきりした感覚が得られることも。食事面でも栄養バランスを意識した内容に、徐々にシフトしていくことで、黄体期で変動した分を調整しやすくなります。

ただ、生理痛などの症状がある場合は、黄体期同様にリラックスを意識して過ごしましょう」

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)