「自分の身体に起きていることを知る」。伊勢丹新宿店フェムテックイベント第二弾を通じて植物療法士・森田敦子さんが伝えたいこと

20213月に伊勢丹新宿店で開催された「センシュアル・ライフ~わたしと向き合い、あなたとつながるフェムテック~」。伊勢丹新宿店のグランドフロアでの展開ということもあり、話題を呼びました。その結果、イベント開催も含め、女性とからだに対しての取り組みが評価され、三越伊勢丹ホールディングスが「NIPPON女性からだ会議®2021」大企業部門にノミネート。

高く評価された第一弾をブラッシュアップし、「センシュアル・ライフ2」の開催が決定(8/3まで開催中)。今回もキュレーションを務めるのは、日本でのフェムテックの流れを作ったパイオニア的存在である、植物療法士の森田敦子さん。今回のイベント会場となる、伊勢丹新宿店 本館3階 ザ・ステージ#3にてお話を伺いました。

もっと深いところで悩んでいる人が多い

「第一弾が始まる前は、伊勢丹として初めての試み、さらには、たくさんのお客様が行きかう1階のグランドフロアで開催するとあって、さまざまな意見が出ました。私自身もドキドキしましたが、いざ始まってみると、想像以上の反響がありました。

3週間のイベント開催期間の中で4日間だけカウンセリングを行い、16人ずつ、ひとり15分という限られた枠ではありましたが、たくさんのご応募があり、私たちもびっくりしました」

ー第一弾への反響が大きかったからこそ、第二弾の開催につながったと想像しますが、実際にはどんな反応があったのでしょうか。

「伊勢丹の担当者さんに、問題やクレームはありませんでしたか?と伺いました。もしかしたら私に言わないだけで、本当はあったのかもしれませんが、クレームなどはなかったとおしゃっていました。今後、フェムテック産業はさらに伸びると言われていますが、そういったビジネス的なことではなく、これからがもっと大切だね。だからこそ丁寧な啓蒙は大事だとおっしゃっていただき、うれしかったです。

私自身の感想としては、カウンセリングを通して、膣周りが乾燥している、むれるといった悩みだけではなく、もっともっと深いところで悩んでいる方が多かった印象があります」

わたしを一番に愛することがテーマ

「男の人はセックスと仕事は家庭に持ち込まないという言葉が昔あったように、ある程度の年齢になると女は終わりでしょ、といったおかしな風潮があって。何のために美魔女という言葉を作らなくてはいけなかったのか、なぜ年齢を重ねること、センシュアルな喜びを隠さなければいけなかったのか。

第一弾を通して、私自身も感じることがたくさんありました。そして、イベントに来てくださったお客様も知識として得ること、自分自身のことを知ることが大事だと気付き始めた、そういう流れも感じました。だからこそ、女性の健康課題をテクノロジーで解決するフェムテックを取り入れれば、生活の質があがるだけではなく、なぜ膣は乾くのだろう、クリトリスってなんだろう、性欲ってなんだろう、と自分の身体の仕組みを理解し、自分の身体に起きていることを知ることが重要なんだと感じます」

ーそんな想いから、第二弾のテーマは【わたしを一番に愛すること】になったのですね。

自分の身体と向き合えるアイテムをラインアップ

今回の「センシュアル・ライフ2」では、【内側のわたし】を磨く、デリケートゾーンのケアを筆頭に、【外側のわたし】を美しくサポートしてくれるランジェリーなど、森田さん自身がキュレーションしたアイテムに触れることができます。

Curving Line Bra9,240Curving Line Shorts2,640

イベント初日から反響があったのは、女優・長谷川京子さんがプロデュースしているランジェリー「ESS BY(エス バイ)」。ブランドが持つ、【肌と密に触れる下着からこだわることで、女性が自由に自分を愛せるようになるきっかけになれば】という想いは、まさに「センシュアル・ライフ2」が掲げるテーマを体現しています。

(左から)DRIFT 15,400 SWAY 23,320 TILT 22,000

第一弾のイベント時でも話題となった、アメリカ発のプレジャーテックブランド「Lora DiCarlo(ローラディカルロ)」。今回は人工工学に基づいてデザインされた、日本初上陸の3点が展開されています。

(写真右)プレミアムエコ ¥27,500

そして、地球環境を考えたサステナブルなプレジャートイも登場しています。吸引トイブランド「Womanizer(ウーマナイザー)」の「プレミアムエコ」は、再生可能プラスチックを使用、不要になったらコンポストして土に還ります。

さらには、第一弾では完売するほど反響が大きかった膣トレアイテム、オーガニックコットン製の吸水ショーツなども並びます。実際にアイテムを見て、触れることが、自分の身体と向き合うきっかけになることもありますよね。ぜひ、気になるアイテムに触れに行ってみてください。

情報に惑わされず自分に軸を持つ

フェムテックの流れが広がる中で、メディアやSNSでさまざまな情報を目にする機会が増えました。産婦人科医の方々の中でも、発言している内容が異なることも。そんな時、何を基準に参考にするのがいいのかを、森田さんに教えてもらいました。

「日本にはまだ、フェムテックやセンシュアルに関してのスタンダードがない状況だと思います。基準となるものがないからこそ、さまざまな意見が出てくることは当然。私も仏の性科学の教授及び婦人科医の教授に日本に来ていただき、日本の婦人科の先生方と意見交換をしました。その場でもいろいろな見解が出てきて、中には異なる意見もありました。でも、最終的には、話ができてよかったと言ってもらえました。

専門家同士でも考えの違いがありますし、私が話していることがすべてというわけではありません。大切なのは、自分自身がどう感じるか。膣のことも、セックスのことも、すべては自分のことですよね。興味を持つことは恥ずかしいことではなく、罪悪感を抱くようなことでもありません。

必要な時に専門医に頼ることはもちろんですが、あの人が言っているからと他人本にならず、自分自身の身体を見て、感じて、知ること。まずはそこから始めてみてください」

センシュアル・ライフ2

会期:728日(水)~83日(火)

会場:伊勢丹新宿店 本館3階 ザ・ステージ#3

森田敦子氏

株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学び、帰国後、植物研究に基づいた知見を社会に提供するため、デリケートゾーン&パーツケアブランド「アンティーム オーガニック」の処方・ 開発や、「ルボア フィトテラピースクール」を主宰。2020年、女性の一生をサポートするトータルライフケアブランド 「Waphyto」を立ち上げる。私生活でも42歳で自然妊娠・出産。著書多数。

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