お悩み相談室 by 小嶋美樹

PMS期の「日中の眠さ」は夜眠れていないことが原因!? 熟睡のための「10の行動」とは?

日常的に無理なく実践できる方法を見つけよう

―多くの対策があるなか、特に気を付けて欲しいことはありますか?

「多くの現代人が守れていないのが、⑧の『就寝前にはテレビやパソコン、スマートフォンなどを見ない』ではないでしょうか。寝る直前までベッドのなかでスマホをいじっている人も少なくはないですよね。

しかし画面が発光しているデバイスを寝る前に見てしまうと、脳の覚醒スイッチがオンになり、眠りにくくなったり、眠りが浅くなったりするのです。これらの機器から発せられるブルーライトには脳を覚醒させる効果があることも立証されています」

―寝るどれくらい前までに画面を閉じればよいのでしょう?

「就寝の2時間前までが理想ですね。ただし、『誰かに言われたから、こうする』というよりは、どんな行動が睡眠の質を下げるのかを知った上で、『自分ならどう工夫できそうか?』と考え、できることから無理なく日常に取り入れてみるのがいいように思います。

どうしても寝る前のスマホが止められなかったとしても、代わりに日中、ジョギングをしてみることで、夜よく眠れるようになるかもしれませんよね。そうやって日々の睡眠の質を上げる努力が、PMSの症状緩和にも繋がるのだということを、たくさんの女性に知ってほしいなと思っています」

池田裕美枝先生
いけだ・ゆみえ 京都大学医学部卒業。「市立舞鶴市民病院」「洛和会音羽病院」にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在は「二宮レディースクリニック」での産婦人科外来、「神戸市立医療センター中央市民病院」の女性外来、「京都大学医学部附属病院」の女性ヘルスケア外来を担当。また、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)の勉強会や啓もう活動を行う研究会「SRHR Initiative」の代表も務める。

 

1 2

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。