FEMTECH/FEMCARE RECOMMEND by 木川誠子

2021年のフェムテック業界を振り返り! 著名人も声を上げ始め、変化を感じた1年……。

2021年はフェムテック元年と言えるほど、その流れが大きくなったことを感じる1年でした。フェムテック業界においてどんな動きがあったのか、振り返ってみましょう。

フェムテックという言葉の認知度アップ

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語。女性特有の健康課題に対して、テクノロジーを用いて解決するサービスや製品を指しています。

実はフェムテックという言葉は、2013年頃、ドイツで誕生した生理管理アプリ「Clue(クルー)」の代表であるアイダ・ティン氏が、自身のサービスのビジネスカテゴリーを称するために作ったと言われています。

日本では、2000年にサービスを開始した生理管理アプリ「ルナルナ」がフェムテックの先駆けです。そして、デリケートゾーンケアのパイオニアブランド「アンティームオーガニック」が誕生したのは2013年。

2000年代に入ってから少しずつではありますが、確実にフェムテックの流れが広がっていた中で、2021年に一気に認知が高まりました。

生理用品はストレスフリーに

フェムテックの拡大とともに、生理用品の多様化が起きました。特に吸水ショーツ月経カップは、これまでの生理用品の概念をくつがえすアイテムだったのではないでしょうか。

数年前から台湾発の吸水ショーツ「ムーンパンツ」などの海外ブランドをはじめ、「Nagi」や「Period.」といった日本発の専門ブランドが続々と誕生していた中で、2021年は、「ユニクロ」や「ピーチ・ジョン」、さらには「3COINS」といった有名ブランドからも登場しています。

また、月経カップは、韓国発の「EVE」や台湾発の「フルムーンガール」を筆頭に、生理用品でおなじみのユニ・チャーム「ソフィ」からも誕生し、専門店だけではなく、ドラッグストアでも買えるようになりました。

吸水ショーツ、月経カップはどちらも洗って繰り返し使えるため、ゴミの量を減らすことにもつながります。環境に配慮したスタイルも、まさにこれからの生理用品です。

著名人、専門家の発信も活発化

そして、YouTuberやインフルエンサーのみならず、芸能人がフェムテックについて発信をし始めたことも、認知拡大の象徴的な動きと言えそうです。

タレントのシェリーさんは、性教育チャンネルとして、2020年12月にYouTube『SHELLYのお風呂場』を開設。26.2万人(2021年12月現在)の登録者を誇り、VIO脱毛から卵子凍結まで、幅広いトピックスを取り上げています。

芸人のバービーさんは、YouTubeなどのSNSでフェムテックにまつわることを発信することはもちろん、豊富なサイズ展開の下着をデザインし、自らモデルを務めるなど、多様性のアイコンともいえる存在に。

また、テレビや雑誌などのメディアでも、フェムテックについての企画が目立つようになりました。ちなみに、本サイトが立ち上がったのも2021年3月8日の国際女性デーです。

さらには、本サイトにもご登場いただいている、産婦人科医の高橋玲奈先生や、えんみちゃんの愛称で親しまれている遠見才希子先生など、専門家からの積極的な発信もブームを後押しすると共に、「アンティームオーガニック」の設立者である、植物療法士の森田敦子さん監修のもと、伊勢丹新宿店でポップアップが開催されるなど、2021年は情報に触れる機会が圧倒的に増えています。

フェムテック市場に大手企業も参入

その年の傾向が分かる、雑誌『日程トレンディ』が発表した2022年のヒット予測ランキングでも「フェムテックギア」がTOP10入り、フェムテックがトレンドになっていることがうかがえます。

その流れは企業の動きを見ても明らか。「ユニクロ」「ピーチ・ジョン」「バロックジャパンリミテッド」などの大手企業も、2021年にフェムテック市場に新規参入しています。

今後、フェムテック市場は2025年までに5兆円にまで成長すると言われています。日本においてのフェムテック元年ともいえる2021年を足掛かりに、2022年以降もますます拡大の一途をたどりそうです。

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木川誠子
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。