PMS/生理 フェムテック/ケア by 木川誠子

女性ホルモンとお肌の関係性。効果が期待できる対策とは⁉

「生理前になると吹き出物がでやすい」と感じたことはありませんか? もしかしたら、それは女性ホルモンの影響を受けているのかも。そこで、皮膚科医の神島輪先生に、肌と女性ホルモンの関係性と対策について教えていただきました。

周期に合わせて肌状態も変化

「エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンには周期があり、そのリズムに合わせて肌の水分量や皮脂の分泌が変化しています。そのため、肌状態に影響を及ぼします」

女性ホルモンの周期に合わせて、卵胞期、黄体期、生理期間の3つに分けた場合、肌にはどんな変化が起きるのか見てみましょう。

生理が終わる頃から排卵が始まる約1週間【卵胞期】
「エストロゲンの分泌により、肌の水分量が増加します。状態がよく、ハリやツヤがある時期のため、比較的トラブルが起こりにくいこともあり、新しい化粧品を試すには向いています」

排卵後から次の生理が始まるまでの約2週間【黄体期】
「プロゲステロンの影響で肌が脂っぽくなり、ニキビができやすくなるなど、肌荒れが起こりやすい時期になります。そのため、肌に負担になることは避けたほうが好ましいです」

生理が始まってからの約1週間【生理期間】
「むくみやだるさがある場合もありますが、エストロゲンもプロゲステロンも分泌が低下していくため、徐々に肌は落ち着いていきます。その分、乾燥しやすくなりますので、特に保湿を心掛けましょう」

洗いすぎにも要注意

美肌の基本である、清潔さを保つことも大切です。ただ、洗いすぎることで乾燥が加速し、肌トラブルが増えてしまうこともあります。女性ホルモンの働きによって変化する肌の状態を注視しながらも、洗いすぎには気をつけましょう。そして、洗顔後はしっかり保湿をしてくださいね。

神島輪先生

かみしま・りん 東京女子医科大学病院、シロノクリニックなどでの勤務を経て、水道橋ひふ科クリニックを開業。日本抗加齢医学会専門医、日本レーザー医学会認定医、日本皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、ウルセラ認定医でもある。
https://suido-hihu.com/

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)