by 木川誠子

セックスレスの問題から日常的なケンカまで、パートナー間の悩み解決するカップルセラピーという選択

カフェにいく感覚でセラピーを活用できる

「アメリカでは、月に1回カップルセラピーに行くことを決めて付き合い始めるケースもあります。問題が起きてからだとどちらが悪いという話になりがちなので、いい関係性を築いて、続けていくためにセラピーを活用するためです。国によって保険制度や文化の違いはありますが、この場合はカフェでお茶をする感覚で、カウンセラーに会いに行くようなイメージです。

カウンセリング、セラピーと聞くと、心の病気を治す場所というイメージが強くなってしまうかもしれませんが、問題があるないに関わらず、自分の思っていること、感じていることを話す場、アウトプットをする場として活用していただけます。

また、セラピーを受けていただいた際、内容や状況によってはカウンセリング以外のより良いケアの方向性を提案することもあります。そのような場合は、適した専門機関を紹介する、必要に応じて他の専門家に支援を依頼するなどを行います。そういった意味では、誰に相談するべきかわからないような場合にカウンセリングを検討していただくことで解決へのサポートができます」(久保田さん)

カップルセラピーという選択肢を持っておく

ふたりの問題だからと、ふたりで解決しようとして余計にこじれたり、カップル間の課題は個別性があるから親しい友達に相談しても共感されなかったり、だからこそ、第三者の存在として、カップルセラピーが救いになることがあります。

いざという時にアクセスしやすくなるという意味でも、選択肢のひとつとしてカップルセラピーがあることを知っていると安心材料になります。

カップルセラピー『COBEYA』代表 久保田華凛さん

くぼた・かりん マインドウェル株式会社 代表取締役。株式会社サイバーエージェントに入社後、カリフォルニア大学で経営を学ぶ。そんな中でメンタルヘルスケアの重要性を実感し、2020年にマインドウェル株式会社を設立し、『COBEYA』サービスの提供を開始。

https://cobeya.jp/couple/

公認心理師 今井さいこさん

いまい・さいこ 妊活支援で夫婦カウンセリングを始めたことを機に約10年に渡り、カップルカウンセリングに携わる。『COBEYA』では、それぞれのカップルが自らの関係性を見つめ直せるよう、さまざまな視点を与えるセラピーを行っている。

 

 

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)