きちんと補ってる? 生理がある人は“かくれ貧血”に要注意
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かくれ貧血の原因を調べてから対策する

「かくれ貧血の可能性がある場合は、セルフケアを始める前に原因を探ることが重要になります。
例えば、トイレに行く頻度は一般的には2時間に1回のペースなのですが、生理期間は1時間に1回は行かないと経血の漏れが心配になる場合は、経血の量が多いことが考えられ、それが貧血の症状につながっている可能性があります。ということは、経血の量が多くなっている理由を知ることが、かくれ貧血の対策になります。
例えば、婦人科の診察や超音波検査で原因を調べた際、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープがあると分かることもあります。子宮筋腫などは経血量が多くなる原因になります。また不正出血がある場合には、子宮内膜の検査を行い精査が必要なケースもありますし、体内の鉄の状態を知ることができるフェリチン量を測る、ホルモンの状態を調べるなど、血液検査などを行うなど、適切な対応をいたします。
かくれ貧血の原因には病気が隠れている可能性もあるため、自己判断はせず、婦人科を受診して原因をきちんと調べましょう。
そして、日々の生活の中でセルフケアを実践するためにも、かくれ貧血につながっている原因を知ることは必要ですので、気になることは遠慮せず、医師に質問してください」
不足しがちな鉄分をきちんと補う

「女性の身体は1ヶ月に1回、卵巣から卵子を排出し、それに合わせて子宮内膜を厚くします。卵子が受精しなかった場合はその子宮内膜が不要になるためはがれて、経血として体外に出ていきます。生理のたびに血液が外に出ていることを考えると、その分きちんと補っていくことがセルフケアになります。そこで必要になる栄養素が鉄分です。
体内にある鉄分のうち約65%は血液中のヘモグロビンの構成成分となり、酸素運搬をする働きがあります。生理がある女性の場合、年齢によって多少の差はありますが、1日に10~12mgが必要だと言われています。
鶏や豚のレバー、あさり、小松菜、ほうれん草などの鉄分を多く含む食品を積極的に食べること、サプリメントを活用して補うのもおすすめです。栄養素の中でも鉄分は不足しがちなので、意識して取り入れるようにしてください」
>>鉄分を摂取できる食事についてはこちらの記事をチェック!
『「なんだかだるい」には鉄、「眠れない」にはビタミンC…不足しがちなビタミン、ミネラルとは?』(管理栄養士・成澤文子さん監修記事)

池袋真先生(いけぶくろ・しん)
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本思春期学会性教育認定講師、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医。福岡大学医学部医学科卒業後、昭和大学医学部産婦人科学講座に入局。『女性医療クリニックLUNA』にて、婦人科をはじめ、トランスジェンダー外来の診療を行っている。
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