FEMTECH/FEMCARE

SEXUAL WELLNESS

by 木川誠子

コンドームも原因のひとつ⁉ 挿入困難、性交痛は我慢しないで対策しよう

女性の健康課題の解消に向けて、さまざまな角度からの働きかけがますます活発化。そんな中で、これまで隠れていた悩みの声が表面化しやすくなってきました。例えば、セックスの際に生じる痛み、性交痛もそのひとつです。

オーガニックタイプのローションなどを展開するブランド「bda ORGANIC」の代表である鈴木美樹さんに、性交痛の原因と対策についてお話を伺いました。

痛み=潤い不足で終わらせない

「性交痛とは、膣への挿入を試みた際、または完全に挿入された時に生じる痛みのことを指します。ひと昔前は、痛みが生じるのは潤い不足によるものだと、偏った見方をしている人が、男女問わず多かったように思います。ただそれは、原因のひとつというだけ。

加齢による場合もありますし、ストレスや緊張がある時は、女性のホルモンバランスが崩れやすくなり、潤い不足につながります。また、準備ができていないのに挿入されている場合もあり、原因はひとりひとり異なります。

ただ、痛みがあるのに行為をするのはおすすめできません。膣口などに傷ができる可能性があり、感染症のリスクも上がってしまいます。もし、潤い不足によって痛みが起きている場合は、痛みを我慢するのではなく、どうして潤いが足りない状況になっているのかを考えてみてください」

ローションを買う時は原材料をチェックする

bda ORGANIC オーガニック ジェリーローション ソフト ユズ&グリーンティ(200mL)¥2,640、bda ORGANIC オーガニック ジェリーローション ハード アロエ&グリーンティ(300mL)¥2,530(ともにスパイス・アンリミテッド/TEL. 0120-828-290)

「潤い不足による性交痛の場合は、取り入れやすい解決アイテムとしてローションがあります。

実は、コロナ禍になり、ローションの売上は上がっています。その理由としては、自宅で過ごす時間が増えたこと、自分の身体と向き合う時間ができたことで、性交痛の対策として購買につながっていると考えられます。また、セックスのときだけではなく、セルフプレジャーでトイを使用する際やタンポン、月経カップを使う際に取り入れている人も増えているようです」

ローションを選ぶ際に意識したいのは、原材料をチェックすること。

「テクスチャーや香りなど、ローションを選ぶポイントはいろいろあります。大前提として、使ってみたいものを選んでほしいという思いはありますが、原材料は確認してみてください。

膣内やデリケートゾーンは、皮膚からの吸収率が高いエリアなので、成分にはこだわりたいですよね。ただローションはすべてが挿入時に使用される目的で作られているわけではないこともあり、化学的な成分が使われていることも。その場合は、皮膚から吸収されず、膣内に蓄積されてしまう可能性があるため、挿入時に使用できるタイプであることと、可能な限りオーガニックやナチュラル成分で作られているものを選ぶのがいいと思います」

コンドームも性交痛の原因になり得る

「コンドームは避妊や感染症など、安心して性交渉をするためにも必要不可欠なアイテムではありますが、自分の体に合わないものを使うと性交痛の原因になってしまうこともあります。
コンドームには、天然ゴムラテックス製、ポリウレタン製、イソプレンラバー製と素材の違いがあります。人によってそれぞれ相性がありますので、自分にはどの素材が合うのかを知ることが大切です」

コンドーム選びや準備はパートナーにまかせてしまっていたという人もいると思います。重要なのは、自分の体と相性がいいコンドームを知り、きちんと取り入れること。最近は、ローションが塗られているタイプなどコンドームの選択肢も増えていますので、どのタイプが自分に合っているのかを知るために、必要な知識、情報にアクセスしてみてください。

ソリューションも増えている

コンドームの選択肢が広がっているように、性交痛を軽減するアイテムも増えています。

 

OHNUT ¥8,800(OHNUT/WOMB LABO info@womblabo.com)

「OHNUT」は、男性器の根元に装着するドーナツ状のリングです。挿入時の外性器のこすれや引っ張られる痛み、挿入しただけで生じる内側の痛み、奥まで挿入した際の突き当たる痛みを軽減するアイテムとして注目されています。

事前にリサーチして先生を見つける

病院へ行ったほうがいいとは分かっていても、性交痛はセンシティブでプライベートなこと。だからこそ、先生に機械的に対応されると余計に傷ついてしまうかもしれないと思うと、病院へ行くことには慎重になってしまいますよね。最近は、フェムテック、フェムケアにまつわることをSNSで発信している産婦人科医が増えていることもあり、先生の想いや考えに触れることができます。好感が持てる、共感できる先生がいる病院を事前に調べておくと、何かあった時に安心して相談できると思います。

 

鈴木美樹氏

百貨店、輸入商社勤務を経て、流通コンサルティング会社を設立。2016年にスパイス・アンリミテッドを設立し、代表に就任すると、2017年にセクシュアル・アメニティ・ブランド「bda ORGANIC」を立ち上げる。プロダクトの開発にとどまらず、YouTube番組『セクシュアルウェルネス塾』など、安心安全に心地よく楽しめるセックスライフを送るための知識や情報も発信している。

https://www.bdaorganic.jp/

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

今、あなたにおすすめ

木川誠子
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。