パートナーのPMS度チェック!彼女の心とカラダを知ろう

PMSというのは、まだ解明されていない部分も多く、実際のところ、症状がでていることを、女性自身が自覚していないことも珍しくはありません。恋人や夫など、身近にいる男性のふとした態度や言葉によって「あれ?もうすぐ生理かも」と症状に気づくこともよくあるものです。
そんな女性の変化を敏感に感じ取っている男性のみなさまへ贈るパートナーのPMS度チェック。10個の質問にYES or Noで答える簡単なチェックです。男性としても「なんで、そんなイライラしてるの?」「なんで、そんなことで怒るんだろう?」など、頭にクエスチョンが浮かぶタイミングがあると思います。そんなときこそ、このPMS度チェックを使って、彼女の心とカラダの状態を知る手がかりに!
回答に迷った時は、「普段はそうではないのに」を文頭に置いて考えてみてくださいね。

YES or NOを選んでみましょう

Question1
甘いものや脂っこいものを勢いよく食べている
→YES or NO

Question 2
さっき食事をしたのに、また食べている
→YES or NO

Question 3
普段は笑ってくれる冗談に、笑ってくれない
→YES or NO

Question 4
理由もなく、イライラしている
→YES or NO

Question 5
文句や暴言が増え、攻撃的になる
→YES or NO

Question 6
ニキビや肌荒れなど、肌トラブルがでている
→YES or NO

Question 7
眠い、だるいとゴロゴロしたり、昼寝をする
→YES or NO

Question 8
涙もろくなる
→YES or NO

Question 9
頭痛や腹痛など、体調不良を訴える
→YES or NO

Question 10
性行為をしたがる。したい雰囲気をだす
→YES or NO

結果を見てみましょう!

☑︎YESが10~8個だった人
パートナーがPMSの可能性80%

あなたのパートナーにPMS症状がでている可能性はとても高いようです。このような状態から3〜10日後くらいには、彼女はいつもの調子に戻っているはず。PMSの症状がでている時期は、女性の性格やあなたとの関係性、さらにはタイミングによっても、して欲しい対応が違ってくることも多いもの。どう接したらいいのか難しいときもあると思いますが、ぜひ寛容に対応してみてくださいね。
※PMSの症状には個人差があります。結果はあくまで目安としてお考えください。

☑︎YESが7~5個だった人
パートナーがPMSの可能性60%

あなたのパートナーにPMS症状がでている可能性は、なかなか高めのようです。ただ月経前でなくても、大きなストレスを抱えている場合など、このような症状がでることもありますので、見極めることが大切。ポイントとしては、その不調が1ヶ月のうちの3〜10日程度の期間で治るか、もしくはずっと続くかで判断してみてくださいね。
※PMSの症状には個人差があります。結果はあくまで目安としてお考えください。

☑︎YESが4~2個だった人
パートナーがPMSの可能性30%

あなたのパートナーにPMS症状がでている可能性は、そこまで高くはありません。ストレスによる不調も考えられるので、PMSの症状だと言い切ることは難しいですが、彼女にはリラックスする時間が必要なことは間違いありません。ぜひ、くつろげる環境や時間をつくるためのサポートをしてくださいね。
※PMSの症状には個人差があります。結果はあくまで目安としてお考えください。

☑︎YESが1~0個だった人
パートナーのPMSの可能性10%

あなたのパートナーのPMS症状がでている可能性は、とても低いようです。実はPMSの症状は、生理前に必ずでるものではなく、毎月でるとも限りません。ですから、例え生理前であっても症状のでない人もいます。ただ、年齢や出産などのライフステージによって症状の出方も変化するものなので、今は症状がなかったとしても、幸せな未来のためにPMSについて知っておくといいでしょう。
※PMSの症状には個人差があります。結果はあくまで目安としてお考えください。

男性向けPMS理解度テスト!あなたはPMSをどれだけ知ってる?

女性にとっては、月経前にカラダや心に変化が起こるのはごく当たり前の人が多いですが、男性にとっては不可解なことばかりのはず。実際、月経前に起こる症状であるPMS(月経前症候群)を認識している成人男性はたった1割程度※ともいわれています。

そこで、ぜひ試して欲しいのが、この男性向けPMS理解度テスト。YES or Noに答えるだけで、あなたがどの程度PMSの知識があるかを判定します。

今、女性特有の健康問題への対応に社会全体で向き合うことが、より良い社会へつながると注目され、活性化しています。まずは、少しずつ理解を深めることから始めてみませんか?

YES or NOを選んでみましょう

Question1
月経は、個人差はあれど、月に1回程度ある
→YES or NO

Question 2
月経前というのは、月経が始まる3〜10日ほど前を指す
→YES or NO

Question 3
正常な月経期間は3〜7日間
→YES or NO

Question 4
月経中にナプキンを使用している場合は、2〜5時間に1回はトイレに行く必要がある
→YES or NO

Question 5
月経前の心やカラダの不調をPMS=月経前症候群という
→YES or NO

Question 6
月経前にイライラしているのは、女性ホルモンの変化と関係している
→YES or NO

Question 7
月経前に、必ずPMSになるわけではない
→YES or NO

Question 8
真面目、負けず嫌い、完璧主義の女性はPMSの症状がでやすいと言われている
→YES or NO

Question 9
コーヒーや紅茶、お酒をよく飲む人や、不規則な生活をしているとPMSが重くなる可能性がある
→YES or NO

Question 10
PMSの症状がひどく、仕事ができなくなる人もいる
→YES or NO

結果を見てみましょう!

☑︎YESが10~8個だった人
あなたのPMSの理解度は「たいへんよくできました!」

あなたは、月経やPMSに関する知識が豊富で、女性の心やカラダをきちんと理解できる、まさにジェントルマン! 社会がより良い方向へ向かうための一翼を担うだけの度量を持ち合わせています。月経やPMSは、年齢やライフステージによっても変化していくものなので、ぜひ引き続き理解を深めていってください。

☑︎YESが7~5個だった人
あなたのPMSの理解度は「よくできました!」

あなたは、女性の心やカラダについて理解を深めようという姿勢のある人です。その姿勢により、今後、社会に貢献できる立場に成長を遂げるかもしれません。月経やPMSは、個人差もあり、現代の医学でもその100%を理解することは難しいとされています。ですから、あなたのペースで焦ることなく、理解を深めていくのがベストだと思います。

☑︎YESが4~2個だった人
あなたのPMSの理解度は「がんばったね!」

女性の心とカラダについて、不思議に思うことが色々とあるようです。月経やPMSについては、女性でも理解しきれないこともたくさんあります。分からないことは、ある意味当然なのかもしれません。ですが、これからのより良い社会づくりに向けて、男性による女性の心とカラダへの理解は大切なポイントになってくるはずです。ぜひ、少しずつでも理解を深めていってください。

☑︎YESが1~0個だった人
あなたのPMSの理解度は「もう少しがんばりましょう」

あなたにとって、女性の心やカラダというのは、不可解なことだらけといった状態のようです。男性と女性のカラダには違いがあり、わからないことは恥ずかしいことではありません。今からでも、遅くはありません!ぜひ、月経やPMSについて基礎から学び、男女の違いを知ることから、始めてみてはいかがでしょうか?

※出典:小林製薬株式会社 「2012年PMS(月経前症候群)に関する男女の意識調査

数字で見るPMSの経済損失。女性が働きやすいと経済は活性化!

みなさん、「健康経営」を知っていますか? 「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組み実践すること。従業員へ健康投資を行うことは、モチベーションアップや業績の向上などにもつながると期待されている経営手法のひとつです。

「健康経営」は女性の健康を重要視

現在、国が推奨している取り組みのひとつ、「健康経営」。優れた健康経営をしている企業には、「健康経営銘柄」を顕彰したり、「健康経営優良法人認定制度」を設けるなど、社会的に評価を受けられる環境の整備も進んでいます。
そんな中、平成31年3月、経済産業省は「健康経営における女性の健康の取り組みについて」という女性の健康にフォーカスしたデータが発表されました。
「健康経営」に取り組む中で、関心が高いものを聞いた結果がこちら。

「健康経営」に取り組む中で、関心が高いものを聞いた結果がこちら

出典:経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて

一番多かったのが「女性特有の健康問題対策」。半数を越える56%という関心の高さでした。
これまで、健康経営を進める中でメタボ対策が重要視されてきましたが、ここにきて、健康経営の質を高めるには、“女性の健康に力を入れていこう!”という流れになってきています。

4,911億円ってなんの数字か、わかる?

バイエルン薬品株式会社と東京大学大学院医学系研究科の大須賀穣教授らのグループによる全国の女性約2万人を対象にしたインターネット調査から、女性特有の月経関連症状による1年間の社会経済的負担を試算すると……なんと、その額6,828億円!

女性特有の月経関連症状による1年間の社会経済的負担を試算

出典:経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて

そして、月経関連症状による1年間の労働損失、4,911億円!!
といことは、月経関連症状への対応を整えるれば、労働損失を大幅に減らせる可能性があるということです。

できる女性は、健康意識が高い!

多くの女性が社会で活躍している現在、日本の全従業員の約44%は女性。中でも、健康への意識が高い女性というのは、仕事もできるというデータもあります。

経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて」

出典:経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて

きちんとカラダと向き合うことのできる人ほど、仕事でも高いパフォーマンスを見せられるのです。さらに、こんなデータも。

出典:日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査2018」

出典:日本医療政策機構 「働く女性の健康増進に関する調査2018

健康意識の高い女性というのは、月経関連症状がある中でも、仕事のパフォーマンスが高いというのです。ということは、健康経営により、みんなが女性特有の月経関連症状への知識を高め、働きやすい環境になることで、さらに女性たちは大きな活躍を見せてくれることが想像できますよね。

働く女性のリアルなPMS

このように、女性が働きやすい環境を作ろうと進んでいる「健康経営」ですが、本格的にスタートしたのはここ数年。まだまだ改善すべき課題も多いようです。

「ルナルナ」による、生理痛や PMS の仕事への影響とピルの服薬に関するアンケート

「ルナルナ」による、生理痛や PMS の仕事への影響とピルの服薬に関するアンケート(調査実施期間:令和 2 年 1 月 10 日(金)~14 日(火) 調査対象:10~50 代以上の働く女性 2,094 名)

 

「健康経営」で取り上げられている女性特有の月経関連症状の中でも、やはり多くの人が悩まされているのが生理痛やPMS。実際、生理痛やPMSの症状が仕事に影響があると感じている女性は、約87%。

ホルモンのバランス変化で起こる月経前症候群(PMS)で仕事や昇進をあきらめる女性もいる

ホルモンのバランス変化で起こる月経前症候群(PMS)で仕事や昇進をあきらめる女性もいる(ホルモンケア推進プロジェクト調べ:35~59歳の女性500人対象)

さらにはPMSが、休暇をはじめ、昇進・退社という社会人にとっての大きな節目にも関わっているという結果もあります。
PMSにより、昇進を辞退、もしくは辞退を考えたことのある女性が60%以上。PMSにより、仕事を休むことがある女性が20%以上、さらには仕事を辞めたことがある女性が6.8%もいるのです。
毎月のことだからと我慢している人もいるかもしれませんが、時には女性の人生にまでも影響してくるPMS。社会全体で、きちんとした対応力を身につける必要があることは、間違いありません。

生理休暇は、約100年前のパワーウーマンたちの名残!?

日本には、労働基準法により、生理日の就業が著しく困難な女性が取得可能な休暇、生理休暇があります。実は生理休暇には、こんなストーリーがあります。最初に女性労働者が月経時の休暇を権利要求として声をあげたのは、第二次世界大戦前の1917年。戦後に法定化しようとしたところ、男女平等の観点から女性の特別扱いにあたるとGHQからの否定を受けました。が、女性活動家たちの熱心な運動により、GHQの反対を押し切り規定されたのです。まさに、日本の働くパワーウーマンたちが作った歴史のひとつと言えるでしょう。

しかし、昭和40年代には4人に1人が生理休暇を取得していたのですが、現在ではわずか0.9%。100人に1人も取得することのない休暇となっています。
取得低下の背景には、男女雇用機会均等法の成立や、女性の残業や深夜労働に対する制限がなくなったことが影響していると考えられます。様々な変化と共に、女性を守っている制度についても、見直すタイミングがきていると考えるべきなのかもしれません。

ちなみに、現在の生理休暇は生理日に限ったことではなく、PMSの時期にも取得可能な制度です。取得日数に制限もありません。ただ、有給休暇となるかは、会社によって異なるので、取得を考える際には、きちんと確認してくださいね。
出典:田口亜紗著『生理休暇の誕生』(青弓社)

 

ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019 ~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

出典:ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019 ~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

PMSをはじめとする女性の月経関連症状に寄りそう「健康経営」が進んでいますが、これは一見、働く世代の女性だけに向けたものに感じます。ですが、実は、働く世代の女性たちが健康でいることは、健康な出産を実現することで「次世代への健康投資」にも繋がってくるのです。女性が働きやすい環境だと経済が活性化し、少子化対策にも繋がる。つまりは明るい未来のためにとても大切なことなのです。

経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて」

出典:経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて

市場が急成長中!フェムテックって何?

テレビや雑誌、SNSなど、いろいろなところでフェムテックというワードを目にする機会が増えましたよね。とはいえ、「フェムテックって何?」と思っている人も多いのではないでしょうか。そこで、フェムテックがなぜここまで話題になっているのかをお伝えします。

フェムテックのムーブメントが起きている

フェムテックとは、英語で表記するとFemtech。女性を意味するFemale(フィメール)と、Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。生理にまつわることから、妊娠、更年期症状、さらには、セクシャルヘルスに至るまで、女性が抱える健康課題をテクノジーで解決するためのプロダクトやサービスのことを指しています。

例えば、生理管理ができるアプリやオンライン上でピル処方ができるサービスが、代表的なフェムテックプロダクトのひとつ。

ここ最近はフェムテックの動きが活発化していることもあって、テクノロジーを用いていない製品やサービスも多く登場しています。それらはFemcare(フェムケア)と呼ばれ、月経カップや吸水ショーツ、ホルモンバランスを整えるサポートをするサプリメントなどがあります。日本では、こうしたFemcare製品も含め、これまでの価値観を変えるようなムーブメントそのものがフェムテックと考えられています。

フェムテックは必然の産業

フェムテックは突如巻き起こったムーブメントのように感じている人もいるかもしれませんが、生まれるべくして生まれたともいえます。

近年は、女性のライフスタイルが多様化し、社会が大きく変化し始めています。そんな中で、どこかタブー視されていた女性ならではの課題が浮き彫りに。これまで積極的に話し合われてこなかったこともあり、既存の方法では解決が難しい分野でした。まさに、フェムテック産業が誕生したのは必然。社会が大きく変わり始めた今だからこそ生まれたといえます。

世界でもフェムテック市場は拡大中

まだまだ新しい産業だからこそ、フェムテック市場は日々成長を続けています。

“あなたのタブーがワクワクに変わる日まで”をビジョンに掲げ、“女性だけでなく、誰もが生きやすい世界を目指す”という理念を持つ企業「fermata(フェルマータ)株式会社」が、2020年秋冬版の海外フェムテックマーケットマップを発表しました。

(2020年11月)「fermata(フェルマータ)株式会社」が、2020年秋冬版の海外フェムテックマーケットマップを発表

※出典:note hellofermate(選考基準:本社が日本にない企業、Seed以上IPO前、2000年以降に設立)
https://note.com/hellofermata/n/n26122063181a

前回の調査(2020年3月)から半年の間で、29ヵ国318社だったのが、35ヵ国484社に増加したそうです。一部、上場や買収、倒産などの理由から66社が消えてはいるものの、166社の増加はフェムテック市場の勢いを感じるには十分ですよね。

海外では健康全般が大きく成長

フェムテックマーケットマップのジャンル分けは下記の通り。

・PERIOD HEALTH/月経
・WELLNESS/ 健康 全般
・SEXUAL WELLNESS /セクシャルウェルネス
・FERTILITY SOLUTIONS/不妊・妊よう性
・PREGNANCY & MOTHER CARE/妊娠・産後ケア
・MENOPAUSE/更年期
・MENTAL HEALTH/メンタルヘルス

すべてのジャンルが拡大傾向にあるものの、「WELLNESS/健康 全般」が前回より32社増加と、最も広がりを見せているようです。続いて「PERIOD HEALTH/月経」が31社増加、「SEXUAL WELLNESS/セクシャルウェルネス」が25社増加と続きます。

ちなみに「SEXUAL WELLNESS/セクシャルウェルネス」は2025年までに約4兆円規模にまで成長すると言われているそうで、この勢いはフェムテック市場への注目度の高さとも言えるかもしれません。

日本では月経、健康ジャンルが活発

同じく、fermata株式会社が発表している国内フェムテックマーケットマップも見てみましょう。

fermata株式会社が発表している国内フェムテクマーケットマップも見てみましょう。

※出典:note hellofermate(選考基準:日本国内企業、プロダクトがプロトタイプの開発以上、サービスクローズしていない)
https://note.com/hellofermata/n/n67de6061b478

国内版は、2020年4月に初めて発表されました。当時は51サービスだったところ、最新の秋冬版では97サービスに拡大!ジャンルで見てみると、「PERIOD HEALTH/月経」と「WELLNESS/健康 全般」が共に12サービス増加と、勢いがあります。

そして、前回の4月版では該当がなかった「MENOPAUSE/更年期」に、3サービスの展開が始まったことも注目ポイント。ただ、海外版にはある「MENTAL HEALTH/メンタルヘルス」に該当するサービスがないことを考えると、国内でのフェムテック市場はまだまだ発展途上。これからの成長に期待ができそうです。

フェムテックはひとりひとりのサポーター

フェムテックと呼ばれるプロダクトやサービスは、これまで我慢をしていた不調や悩みを解決へと導いてくれるサポート役。そして市場の拡大は、自分に合ったサービスに出会える確率が高まっているということでもあります。

気になることはリサーチをして、実際に触れられるお店に行ってみるのもあり。何から始めたらいいのか分からないという人は、まずは毎月やってくる生理にまつわることから取り入れてみるのがおすすめです。

少しでも自分のライフスタイルが快適になるようにフェムテックを利用してみてくださいね。

100年前にはまだPMSはなかった!?PMSの歴史

近代では、女性の社会進出や役割の変化にともない、社会的ストレスが増え、女性特有の身体疾患の割合も増えているといわれています。なかでも、医学的な配慮が必要とされている疾患のひとつとして代表的なPMS(月経前症候群)ですが、比較的最近定義されたもので、今後も研究が進められ、新しく解明されていくことも多い症状のようです。

最初にPMSの症状が発表されたのは約90年前

PMS(Pre Menstrual Syndrome/月経前症候群)は、アメリカのロバート・T・フランクが、月経前7~10日ごろに精神的緊張症状などが現れる女性が多く、月経開始とともにその症状が消失することを発見。1931年に、症例とともに月経前緊張症と発表したのがはじまりです。

1953年には、イギリスのグリーンとダルトンが、精神症状だけではなく、月経前に起こるその他の多くの症状をまとめて「PMS(月経前症候群)」とすることを医学誌に発表、提唱しました。

世界、日本でのPMSの定義とは?

その後、欧米諸国ではPMSが広く知られ、1990年にはWHOの国際疾病分類 ICD−10に記載されるようになりました。

一方日本では、日本産科婦人科学会産婦人科用語集によると、PMSとは「月経前3〜10日の間に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減弱あるいは消失するものをいう」と定義はされているものの、日本心身医学学会診断・治療ガイドラインには、PMSの項目は存在していません。

また、産婦人科診療ガイドラインでは、米国産婦人科学会(ACOG)の診断基準を用いており、そこでは身体症状と精神状態を分け、少なくとも2周期以上にわたり周期的な症状変動があり、月経周期5~10日目の精神、身体症状に比べ月経前の症状の強さが30%以上増している場合にはPMSとして扱うべきと記してあります。

変化した女性のライフスタイル

変化した女性のライフスタイル

現段階では、病因・病態について明らかではない部分も多いPMSではありますが、時代の流れによる女性のライフスタイルの変化が一因として大きく関係していると考えられています。

また、昔の女性に比べ、現代の女性は出産回数が減っています。つまり、現代の女性の方が、生涯で起こる月経の回数が増えているのです。大きなエネルギーを伴う月経や排卵は、カラダへの負担も少なくないといえるのかもしれません。

 

現代の女性は出産回数が減っています

出典:Short RV:Proc R Soc Lond B Biol Sci.1976;195(1118):3-24. からの算出データを元に産婦人科医師/ウィメンズ・ヘルス・アクション 対馬ルリ子副代表が監修

今後に注目!日本における女性の健康への取り組み

現在、最初にPMSの症状について発表したアメリカや、PMSと名付けた欧州では、婦人科での受診頻度、PMSの認知度、自覚率などが日本と比べ高いといわれています。

このように、PMSをはじめとする女性特有の疾患への対応において、比較的歴史の浅い日本ではありますが、経済産業省が働く女性の健康推進を発表するなど、多くの団体や企業が、女性の健康を考えた政策を実行し、今後大幅に成長する分野として、近年、大きな注目を集めています。