「生理前の肌トラブル」「生理中のお酒」月経にまつわる“ウワサ”の本当!

思春期に始まり50歳前後で閉経を迎えるその日まで毎月のように訪れる月経は、女性の人生のパートナーと言っても過言ではありません。しかし現実には、腹痛や腰痛、眠気や食欲の増加、気分の浮き沈みなど、月経を起因とした女性特有の症状に悩まされている女性も少なくないのです。

そこで今回は、月経前後に女性を悩ませる困り事から、日常生活のなかで起こる身近なものや、ストレスに直結しやすい「肌トラブル」と「飲酒」の2つのトピックスをピックアップ。月経にまつわる悩みの本当のところとその対処法を、管理栄養士で公認スポーツ栄養士の高須希代さんに伺いました。

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生理前は肌トラブルが起こりやすい?

月経前になると、ニキビや吹き出物ができたり、いつもの化粧品が合わなくなったり……。肌がいつもと違う状態になる、という話はよく聞きますが、はたして本当に月経と関係があるのでしょうか?

「月経前の時期に肌が荒れやすいのは、女性ホルモンの観点からも、たしかに言えることです。女性の体内では、排卵後から月経前にかけて、『エストロゲン(卵胞ホルモン)と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』という2つの女性ホルモンが多く分泌されるようになります。これらのホルモンの分泌量が増すと、皮脂の分泌も活発になり、肌がいつもよりも脂っぽくなったり、毛穴が詰まってニキビや吹き出物ができやすくなります」

出典:スマート・ライフ・プロジェクト

何となくそう思っていたというだけではなく、実際に女性の体内ではホルモン分泌の増加に伴う皮脂分泌過多な状態が起こっていたのですね。月経前の肌荒れ防止におすすめの食べ物があれば教えてください。

「皮膚を健康に保つのに良いとされているビタミンB2を多く含む食材を摂取し、肌のターンオーバーを促すことが大切です。ビタミンB2を多く含む食材として、牛乳やヨーグルト、アーモンドなどがあるので、肌トラブルが気になる方は、この時期のおやつにはこれらの食材を摂取してみてはどうでしょう?」

納豆や豆腐、豆乳は一石二鳥!

「また生理前の肌荒れに悩む女性に、私が特におすすめしたいのが大豆製品です。大豆製品はビタミンB2を多く含むだけでなく、ホルモンバランスを整えるのに効果的だと言われているイソフラボンも豊富で一石二鳥。納豆や豆腐、味噌や豆乳などの大豆製品を摂取することを心掛けてみてください」

逆に避けたほうがよい食材はありますか?

「先ほども述べたように、月経前の時期は皮脂の分泌が活発になり、肌が普段より脂っぽくなりがちです。そのため、油の摂りすぎには注意が必要です。

月経前になると、普段よりも甘い物が食べたくなる女性も多いかもしれませんが、チョコレートや菓子パンにはたくさんの油が使われているので避けたほうがよいでしょう。どうしても食べたい場合には、洋菓子よりも、油の比較的少ない和菓子がおすすめですよ」

生理中にお酒を飲んではいけない?

「生理中はお酒を控えたほうがよい」「生理中はいつもより酔いやすい」という話しもよく耳にします。本当のところはどうなのでしょう?

「どちらも本当です。月経中は、経血の排出により体内の血液量が減少するため、いつもと同じ量のお酒を飲んだとしても、体内の血中アルコール濃度が高くなり、酔いやすくなります。

また同じ理由で、月経中はアルコール分解能力も低下しています。完全にお酒を断ったほうが良いとは言いませんが、体調が良いからといって、いつもと同じようにお酒を飲んでしまうようであれば、飲酒を控えたほうがいいかもしれませんね」

「飲酒をすると生理痛がひどくなる」と聞いたこともあるのですが、それはどうでしょう?

「それも本当です。お酒を飲むことで血管が拡張し、子宮内膜が圧迫されるため、月経痛をより強く感じるようになるのです。血管が拡張するということは、月経前の症状として腰痛や頭痛が出やすい人は、それらの症状も強くなるということ。体調が優れない場合には、やはり飲酒は控えたほうがよいでしょう。ただし、体調に問題のない場合にいつもより控えめにアルコールを楽しむ程度であれば問題はないと思いますよ」

おつまみにはチーズやナッツがおすすめ

月経中の飲酒で気を付けるポイントがあれば教えてください。

「どうしても飲みたい時には、ホルモンバランスに悪影響を与える血糖値の急上昇や乱降下を招かない、糖質の少ないお酒がおすすめです。焼酎やウイスキー、ウォッカ、ラム、ジンなどの蒸留酒ですね。

それらを割って飲む場合にも、糖分の少ない烏龍茶や炭酸水を選ぶのが良いでしょう。また身体を冷やすと血行が悪くなり、月経痛が出てしまう可能性もあるので、できれば温かいお茶やお湯割りで飲むほうが身体の負担は軽減されるでしょう」

お酒と一緒に楽しむおつまみは何が良いですか?

「枝豆やチーズ、ナッツや豆腐などは糖質が少ないのでベストです。果物に含まれる果糖にはアルコールの分解を助ける効果もあると言われているので、飲酒後に果物を食べたり、果汁が入った飲み物をお酒と一緒に飲むのもおすすめです。ちなみに、逆に糖質の多いイモ類やパン、パスタやスナック菓子は避けて欲しいですね」

過度な我慢はストレスになり、月経に伴う不快な症状を助長する恐れもあります。上手に食材を選びながら、適度な食事やアルコールを楽しむことを心がけましょう。

高須希代氏

管理栄養士、公認スポーツ栄養士 。東京都内の心療内科クリニックで15年間にわたり食事カウンセリングを行う。5000通り以上の食事記録をもとにアスリートへの食事指導も。現在はフリーランスの栄養士として、スポーツ栄養サポート、各種学校での指導、講演、レシピ開発などに携わる。

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