フェムコト 連載 by 橋本範子

どんな困難があろうとも“自分を大事に”しながら加トちゃんと共に過ごす|タレント・加藤綾菜さん

自分で自分を安心させることができれば、自分からも逃げない

フェムテックTV:綾菜さんは、心がとても健やかだなと感じるのですが、日頃メンタルケアはされていますか?

 

綾菜さん:めちゃくちゃ順調に物事が進んでいるときって“自分はすごい存在”だと思えるけど、病気をしたり仕事で上手くいかないことがあったりすると“自分なんて終わっている……”と思ってしまいますよね。そんなときでも“自分自身はやっぱりすごい存在なんだ”って思うようにすることが大事。だから自分の心に向き合う時間をつくっていますね。

 

フェムテックTV:どのように向き合っているんですか?

 

綾菜さん:引かないでくださいね(笑)。一人で家にこもって「綾ちゃん、どんな気持ち?」って自分の中に2歳の子供がいると思って話しかけるんです。2歳児って、うれしいとかイヤだとか思考がシンプルですよね。大人になると理不尽なことを言われたときに“イヤだ”って感情が出てきても、理性で感情を抑圧してしまっている部分があると思うんです。“こんなことくらい我慢して乗り越えなきゃいけない”とか。そんなとき、自分で自分に共感して肯定するんです。“苦しいのわかるよ”“そんな感情を抱くのも悪くないよ”って。そうすると私は、すごく安心して生命力が湧くんです。

 

フェムテックTV:いつ頃から、そういう風に向き合えるようになったんですか?

 

綾菜さん:ここ1年くらいですね。バッシングされていた7年間は、自分を大事にするよりも“誰かが幸せになればいいや”と思っていた気がします。自分の幸せは、誰かに尽くした先にあると思うタイプだったんですよね。それはそれで幸せを感じていたので、いいとは思うんですけど。自分だけ幸せになるのは、ただのわがままだとも思っていました。ただ自分自身が幸せになることがすごく大事なんだなって気づきました。その話を加トちゃんにしたら「オレ、昔からやっているよ」って言うんです。加トちゃんは、自分で自分を安心させることができる人だったんですよね。喜怒哀楽はあるけどブレないドシッとした感じを持っているのは、自分から逃げずに向き合っているからなんだと感じました。

 

>>この記事を読んだあなたにおすすめ

【鈴木奈々×加藤綾菜】今まで知らなかった自分の弱さを知った|1周年スペシャル対談 前編

1 2 3

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

橋本範子
女性誌を中心に手がける編集・ライター。趣味は深夜ラジオを聴くこと。小型船舶2級所持。