お悩み相談室 連載 by 木川誠子

デリケートゾーンの乾燥も原因のひとつ。雑菌が増えることで起こる細菌性腟炎って?〈医師監修〉

正常なおりものの状態を知る

「細菌性腟炎の自覚症状はおりものに変化が出てきます。おりものの状態は個人差があることなので、自分の正常を知っておくことが重要です」

おりものの正常な状態

✓おりものの色が白い、もしくは透明

✓ニオイは気にならない。または少し酸っぱい

✓量は生理周期によって変化している

(排卵日前は量が増え、粘度が高くなる)

かゆくなったら洗浄ではなく、保湿を意識

「最近は、性感染症ではないのに細菌性腟炎が3ヶ月、6ヶ月と治まらないケースが増えています。その理由として考えられるのは、デリケートゾーンの洗いすぎです。

おりものが増えてかぶれたことでかゆみが出てくると、『清潔にしなくては!』ということを意識しがちですが、1日2回以上洗ったり、入念に洗ったりすることは避けましょう。また、VIO脱毛をしているとデリケートゾーンが洗いやすくなりますので、今までと同じように洗っていてもそれがゴシゴシと強すぎる可能性も考えられます。

意識してほしいのは洗うことではなく、保湿することです。かゆみが気になった時は、保冷材などで該当部分を冷やし、かゆみが治まってからデリケートゾーン専用の保湿剤を用いて保湿してください。がまんできないほどかゆい時は、炎症止めのクリームがありますので医療機関に相談してみましょう」

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)