PMS/生理 by 木川誠子

6年ぶりの婦人科健診で子宮頸がんの一歩手前と診断。休井美郷の子宮頸がん記録〈前編〉

再検査の結果を待つ期間が一番落ちた

―6年ぶりの婦人科健診を受けた時の気持ちを教えてください。 

もともと多嚢胞性卵巣症候群(※1)と診断されたことからピルを服用していたのですが、その時の検査では数がすごく減っていたんです。その時は子宮頸がんの結果はまだ出ていなかったので、自分の身体はよくなっているんだと。だから、婦人科健診を受けたという事実だけで、「もう大丈夫だ」と気持ちがすごく楽になりました。結果、全然大丈夫ではなかったんですけど、検査直後はほっとしたというか、すっきりした感じです。

―婦人科健診は受けただけでも安心しますよね。診断結果はどのように受け取りましたか?

自宅に郵送で届きました。結果と一緒に『早急に再受診してください』という通知も入っていて……。ひとりで確認したのですが、びっくりしすぎて書かれている内容が理解できなかったです。まさか自分が早急に再受診してと言われるような状態だとは思ってもいないし、「この結果が間違っているのではないか」「再検査したらなにもないのではないか」と、その時はまだそんなふうに思っていました。

「とにかく再検査に行かないと」と思って、ちょうどゴールデンウィーク(GW)に入る時だったので、病院が休みになる前に予約を取りました。

―その時は子宮頸がんについてどの程度知っていましたか?

知識はまったくなかったです。周りにも手術したという人がいたのかもしれないけど、聞いたことがなかったし、家系にもいなかったので勉強する機会はありませんでした。

最近は、ワクチン(ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチン)について耳にする機会もあると思うのですが、私も10代の頃に「ワクチンを打ちましょう」という話は聞いたことがありました。でも、副作用の話が広がったこともあり、その時に両親と「ワクチンは打たなくてもいいから婦人科健診には行ったほうがいいよね」という話をした記憶はあります。だから、子宮頸がんという病名は知っているけど、感染からがん化するまでに段階があることとか、具体的なことは知らなかったです。

―すぐに再検査をしたとのことですが、結果が届くのは1週間後とか、時間がかかりますよね。

はい。GWを挟んだというのもあって、結果が届くまで長くて2週間ちょっとかかりました。再検査の結果が届くまでの期間が一番つらかったです。一瞬で進行するわけではないとわかっていても、その期間にできる対策がないから余計に不安でした。

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)