インド発の女性器ケア「ヨニケア」で心身ともに美しくなる!
インドの伝統医療であるアーユルヴェーダには、約5000年前からQOL(クオリティオブライフ)を上げるための方法が数多く言い伝えられています。不調に対しても、その場しのぎの対処法だけではなく、根本的に改善するための働きかけであるという点でもとても有意義であり、現代のライフスタイルに取り入れたい知恵が満載です。以前掲載したインタビューが好評だったアーユルヴェーダ専門家・MOTOKOさんによる連載がスタート。第1回は、「アーユルヴェーダ」とは何か。そして女性の健康ケアに不可欠と言われている「ヨニケア」についてお聞きしました。
INDEX
穴という穴にオイルを入れる「アーユルヴェーダ」の実態とは!?
―まずは「アーユルヴェーダ」について教えてください。
MOTOKO:アーユルヴェーダとは、インド大陸で約5000年前に発祥した最古の医学と言われています。インドには、アーユルヴェーダの総合病院もあるんですよ。内科、小児科、産婦人科……というように、日本の総合病院をイメージしていただければわかりやすいでしょう。それくらい、アーユルヴェーダの中にはいろいろな科が存在していて、専門医がいるんです。
アーユルヴェーダは、穴という穴にオイルを入れてケアします。オイルはおよそ4分半で骨髄組織まで浸透し、体の中に付着している毒素や病巣などを浮き上がらせて消化器系に一旦戻します。私たちが食べ物を消化させるように、毒素も消化器系に戻すことで、同じプロセスを辿るんです。
性器という場所は粘膜ですよね。粘膜の経皮吸収率はすごく高い。油脂分の多い細胞膜には、水と油でできているオイルの浸透がいいんです。だから腟には良質なオイルを入れるのがいい。それが“ヨニピチュ”です。
生殖器を大切にすることは、自分自身を大切にするということ
―“ヨニピチュ”はアーユルヴェーダの「ヨニケア」の方法のひとつですよね。そもそも「ヨニケア」とはどのようなものなのでしょうか?
MOTOKO:ここ2〜3年で日本でも腟ケアが広まり始めましたが、今なお日本では話題にしにくいタブーなイメージも残っていると思います。ただインドやインドを植民地にしていたイギリスやヨーロッパ全般では、腟ケアは当たり前。例えば、日本人の中には“火傷したらアロエよね”とかが知識としてあっても、「腟がかゆい」とか「おりものが多い」というときに、何かを塗るイメージはないと思うんです。
ヨニケアの“ヨニ”は腟という意味合いで広まってはいますが、女性器全般(卵巣・子宮・卵管・腟)のこと。ヨニという場所は、よくハスの花で表され、すごく美しい神聖な場所として扱われています。タイにはカイサルネイザンという治療法があり、女性の腟の中を施術していくんですね。女性は“子宮で感じて考える”というけど、生殖器を大切にすることは、自分らしさや自分の性を美しく思い、楽しむのに大事なことだと思うんです。こういう感覚がヨニケアにもあることを知ってほしいですね。
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