by 木川誠子

性感帯はみんな同じ場所にある? 産婦人科医に聞いてみた

フェムテックのひとつのカテゴリーであるセクシャルウェルネスを実現するためには、自分自身を知ること、自分の身体を知ることが大切。性感帯を知ることもそのひとつです。

そもそも「性感帯って何?」「みんな同じ場所にあるの?」など、気になることを産婦人科医であり、婦人科と美容を融合させた施術、“フェムキュア”を提案している東京美容クリニックの山村菜実先生に教えてもらいました。

言葉は知っていても、自分の性感帯がどこなのかは知らない

Q.性感帯という言葉を知っていますか?

 

 

Q.自分の性感帯がどこかを知っていますか?

 

 

Q.あなたの性感帯はパートナーも知っていますか?

『フェムテックtv』で独自アンケートを実施したところ、“性感帯という言葉”を知っている人は88%と、広く知られていることが分かりました。ただ、“自分の性感帯”について 知っている人は52%になり、パートナーも性感帯を知っているという人は38%と、言葉の認知に比べると低い結果に。

ちなみに、自分の性感帯を知っている人に対して「あなたの性感帯はどこですか?」と質問したところ、耳、背中、クリトリスが多く、中に「全身が性感帯である」という回答もありました。

自分が気持ちいいと思うところが性感帯

「医学的に性感帯を定義づけるのは難しいところがありますが、身体的な刺激を受けることで性的な興奮と快感が得やすい場所のことを指します。快感を得るための臓器であるクリトリスをはじめ、Gスポットや乳首が代表的な性感帯といえますし、首筋、太ももの内側など、皮膚が薄く静脈に近い部分を触られると快感が得られる人も多いと思います。

また、耳元が気持ちいいと感じることもありますが、その場合、身体的な刺激に加えて、聴覚という五感が刺激されることによって、快感が増幅している可能性も考えられます。

代表的な性感帯が気持ちいいと感じない人もいれば、違った場所を気持ちいいと感じることもあります。それは、感覚がある部分は性感帯になり得ると言えるため、どこで快感を覚えるかはひとりひとり異なるから。つまり、性感帯とは自分自身が気持ちいい、心地いいと感じる場所のことです」(山村菜実先生・以下同)

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)