PMS/生理 by 木川誠子

ピルの副作用のひとつ、血栓症って何? 知っておきたい血栓症のリスク〈医師監修〉

血栓症のサインに気づく5つの症状

「血栓はだんだんと……ではなく、突然できてしまいます。どこに血栓ができるかによって自覚症状は異なってきますが、Abdominal Pain(腹痛)、Chest Pain(胸痛)、Headache(頭痛)、Eye Disorders(視野障害)、Severe Leg Pain(ふくらはぎ痛)の頭文字からつけられた、ACHESという症状の覚え方があります。

血栓症による腹痛、胸痛、頭痛、脚の痛みは、これまでに感じたことがない痛みを伴います。特に頭痛には気をつけてください。

脳梗塞という、脳の動脈が詰まる病気では頭痛はなく、麻痺が起ることが多いです。また、脳の静脈が詰まる脳静脈洞血栓の場合は、麻痺はなく、頭痛だけが起こるケースが多々あります。そして、CT検査では分からず診断が遅れてしまうこともあるため、ピルを飲んでいる人が何かしらの理由で救急を受診した場合は、「ピルを飲んでいます」と申告していただくことで素早く適切な診断・処置をしてもらえることにつながります。

また、ふくらはぎ痛が起こる時は血栓ができたほうの脚が腫れることがあります。痛いからと脚を揉んでいると、ふくらはぎでできた血栓が大きな血管に移動してしまう可能性がありますので、自己判断せず病院に行きましょう」

1 2 3

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

この記事を読んだあなたにおすすめ

木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)