フェムテック/ケア by 小田るみ子

HPVワクチン、打つべきベストタイミングは?

HPVワクチンの接種は6つのがん予防につながる

フェムテックtv:HPVワクチンを接種するメリットとデメリットなどネットで色々な情報が出回っているので、リアルな情報がわかりにくく感じます。サッコ先生の目線からみるメリットとデメリットを教えてください。

高橋先生:メリットは6つのがん(子宮頸がん・中咽頭がん・肛門がん・陰茎がん・外陰がん・腟がん)と尖圭コンジローマ(=性感染症)を防ぎます。ワクチンには、2価・4価・9価の3種類あります。2価・4価は65~70%、9価は90%の割合で子宮頸がんを防げるというメリットがあります。

デメリットは、筋肉痛と似た痛みや関節痛が生じることです。打った場所が赤くなったり、腫れたりもします。副反応が絶対ないとは言い切れません。

HPVワクチンを何年も積極勧奨していなかった国は日本だけ

フェムテックtv:日本のHPVワクチン事情は、接種勧奨が取りやめになったり、再開したりと色々な展開がありました。海外のHPVワクチン事情はどのような状況なんでしょうか。

高橋先生:ポーランドは日本と同じく、ワクチンを打ったら痛みやしびれが生じた人がいたので、一時期ワクチン接種率が下がりました。国が「HPVワクチンは安全」ときちんとフォローした後、接種率が上がりました。海外では、日本のように何年もワクチンを打つのを見合わせたという事例はありません。

フェムテックtv:海外だとHPVワクチンの接種はインフルエンザと同じように扱われており、日本が特殊なんですね。

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小田るみ子
元専業主婦の編集ライター兼校正者。成人した娘と息子を持つ母。子育てや教育、美容、ライフスタイルを中心とした複数のジャンルで記事企画や執筆、インタビューに携わり、キャリアを重ねる。日本化粧品検定1級・アロマ検定1級の資格取得。