お悩み相談室 by 小嶋美樹

水泳やジョギングでPMSの症状緩和も!「運動とPMS」の深い関係

PMS期は自分を甘やかして無理は厳禁!

―PMSの辛い症状を緩和する目的で運動をしようと思った場合、行うのに適した時期はありますか?

「PMSの症状を自覚している人は、日常に適度な運動を取り入れて欲しいですね。特にここ数年は、コロナ禍の生活で以前よりも運動不足になっている人も多いのではないでしょうか。『最近、なんだかPMS期のイライラや感情の起伏が増しているな』と感じる人は、運動不足が一因かもしれません」

―PMSの症状が出てから慌てて運動をしたからと言って、即効性はないんですね?

「そうですね。それに、PMS期の心身ともに辛いときは、無理をしないで自分を甘やかして欲しいなって思うんです。人によってはベッドから起き上がることさえ辛い時期に、『いやいや、休んでないで運動してくださいね』なんて言われたら、しんどくないですか?

そんなときは無理をしないで自身を労わることが大切です。

ただ、なかには『イライラするから体を動かして、発散していたほうがラクなんです』と言う方もいらっしゃいます。そういう人は、PMS期に運動を取り入れてみるのも良いと思います」

―次回は「運動」と並んで症状緩和にとって大切な「PMSと睡眠」の関係について伺っていきます。

池田裕美枝先生

いけだ・ゆみえ 京都大学医学部卒業。「市立舞鶴市民病院」「洛和会音羽病院」にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在は「二宮レディースクリニック」での産婦人科外来、「神戸市立医療センター中央市民病院」の女性外来、「京都大学医学部附属病院」の女性ヘルスケア外来を担当。また、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)の勉強会や啓もう活動を行う研究会「SRHR Initiative」の代表も務める。

1 2

コメントを書く / 読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です。

小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。