PMS/生理 フェムテック/ケア by 寳田真由美

低用量ピルの副作用は? 血栓症のリスクも〈医師監修〉

将来、不妊症になるリスクは?

「長期に低用量ピルを服用すると、不妊になってしまうのでは?」と、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、低用量ピルを飲み続けても、将来の妊娠に影響はありませんと柴田先生。

「低用量ピルの服用を中止すると、3か月以内には自然な月経周期を回復し、排卵が起こるようになります。そのため、低用量ピルを服用したからといって不妊になるという心配は必要ありません。万が一、しばらく経っても生理や排卵が元に戻らない場合は、産婦人科医に相談してください。

低用量ピルは、女性の生理の悩みを改善できる一つの手段です。もしも生理のことで困っていることがあったら、一度トライしてみるといいでしょう。産婦人科に行ったことがないという人は、話を聞くだけでもいいのでお近くの産婦人科で相談してみましょう」

低用量ピルの処方は産婦人科や婦人科が一般的ですが、内科やオンライン診療で処方してもらうことも可能です。オンライン診療によるピルの処方を希望する場合は、定期的な婦人科検診を受けた上で活用しましょう。

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柴田綾子先生

しばた・あやこ 淀川キリスト教病院産婦人科所属。産婦人科専門医、周産期母体・胎児専門医。世界遺産を見るため、15カ国ほどをバックパッカーで旅行した経験から、母子保健に関心を持ち産婦人科医をめざす。2011年医学部を卒業後に沖縄県で初期研修し、2013年より現職。女性の健康に関する情報発信やセミナー講演を中心に活動中。著書に『女性の救急外来 ただいま診断中!』(中外医学社)、『産婦人科ポケットガイド』(金芳堂)、『女性診療エッセンス100』(日本医事新報社)、『明日からできるウィメンズヘルスケア』(診断と治療社)。

 

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寳田真由美
編集者、ライター。大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務。情報誌や女性誌、旅行誌などの編集を経て、2000年よりフリーランスで活動。現在は、主に女性のライフスタイルや健康、医療記事の編集・執筆などを行う。いま一番はまっているのは、愛犬と旅するためにはじめたキャンプ。