PMS/生理 by 小嶋美樹

「生理痛が辛すぎてピルを飲み始めました②」~副作用、不妊…服用後の実態編~

ピル専用の「飲み忘れ防止アプリ」も

副作用の有無や症状は人それぞれのようですね。ピルを飲んでいて大変に感じたことはありますか?

「やっぱり一番は、毎日忘れずに飲まなければいけないことですかね。うっかり2日連続で飲み忘れてしまったことがあったのですが、翌日に出血が起こってしまいました。私の場合は飲み忘れ防止策として、朝は必ず使う洗面所にピルを置いて、飲み忘れを防いでいました。携帯のタイマーをセットしている友人や、ピルを管理してくれる専用の携帯アプリを使っている子もいましたよ」

ピルによる避妊効果にも期待をしている人は、1日でも飲み忘れると効果がなくなってしまうそうなので、注意が必要ですね。

「また1度の受診で処方されるピルは最大でも3か月分までだったので、3か月に1度はクリニックを受診する必要があり、仕事が忙しい時期にピルが切れてしまうと大変でした。ただ、ピルをきっかけに定期的に婦人科に通院するようになったことは良かったとも思っているんです。婦人科健診も定期的に行うようになりましたし、今後、何かあればすぐに相談できる主治医が見つかったことはプラスに感じています。

ただ、私は未経験なのですが、今はピルのオンライン処方も受けられるようです。初診時の医師の診察もオンラインで可能なので、通院の大変さで躊躇している人はそちらを試してみてもいいかもしれませんね」

山田さんはピルをきっかけに「かかりつけ医」が見つかったのですね。

「そうなんです。ピルの処方で訪れるたび、さまざまな相談ができるようになって嬉しいです。私の場合、出張の多い時期に出血が起こることへの煩わしさを医師に相談したところ、『ヤーズフレックス配合錠』という120日間連続服用が可能なピルへの変更を提案してもらえました。120日連続でピルを服用し、その後4日間の休薬期間を繰り返すスケジュールのため、今は出血も120日に1度のサイクルです」

4か月に1度しか出血がないとは驚きです。

「それに当初の目的だった生理痛も大幅に軽減され、今はまったく鎮痛剤を飲んでいません。出血量も少なくなって、2日目でも一番軽いタイプのナプキンを使っています。こんなに快適な生活が送れるのなら、我慢しないでもっと早くからピルを飲んでいればよかったと思っているくらいなんです」

月経期間中の辛い症状や激しい痛みを「女性にとっては当たり前のこと」としてやり過ごしている人は、我慢しないでピルの力を借りてみるのもひとつの手段。まずは婦人科やレディースクリニックを受診し、医師に相談してみるところから始めてみませんか?

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小嶋美樹
編集者、ライター、ディレクター。大学卒業後、出版社に勤務し、女性誌や実用書・ビジネス書の編集、WEBディレクターなどを経て、2020年からフリーランスに。現在は主にインタビュー記事や女性のライフスタイル・子供の教育系記事の執筆、韓国エンターテインメント記事の編集・執筆など行う。趣味は旅行で、今一番欲しいものは子供たちと日本中を旅して回れるキャンピングカー。